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「住友総手代勤方心得」

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丁稚はまことに大切な者である

一、丁稚の使い方が、甚だまづい。町家にとって、丁稚はまことに大切な者である。長く忠勤を励むように、できるだけ大切にして、読み書き算盤を教え、病気の時には十分に気配りをせよ。

一、手代が病気になった時に、みんなで気を配り看病すること。もし、病人を粗末に扱うようなことがあれば、それは主人に不忠を働いたのと同じである。すべてによく工夫して看病するように。

一、製錬所の職人、出入りの手伝い人、半期契約の下男、下女など下々の者に至るまで、数年にわたり事故なく勤めた者に対しては、それに相応しい処遇をする。また老衰してきた者には援助するから、人々が一生懸命に働くよう配慮すること。


新古の区別はなく抜擢する

一、幼少の時から勤めてきた手代には、責任のある仕事につけている。しかし、その役目に相応しくない者は、責任のある地位につけることはできないから、油断なく勤めるように。

一、幼少の時から勤めてきた手代、中途で店に入った者の関係なく、忠節を尽くして働いた者は、新古の区別はなく抜擢するから、そのように心得て仕事するように。

一、中途入社の者でも、一生懸命に仕事に励めば、幼少の時から勤めてきた手代と同じように、抜擢するから多いに仕事に励んで欲しい。

「住友総手代勤方心得」

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