電力自由化によって、現在はどの電力会社を選んでも、電気の供給そのものには変更がありません。つまり、どの会社に切り替えても、今まで通り安定した電力が供給されます。
また、電力会社の切り替えには基本的に料金が発生しないため、気軽にお得なプランに変更できるのがメリットです。
工事費や設備費も不要で、手続きも簡単ですので、安心して新しい電力会社を検討できます。
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1. 電気料金が上がる仕組み
電気料金は、使用量に応じて段階的に料金が上がる「段階制」が採用されています。これを理解することが、電力会社選びにおいて重要です。主な料金構成は次の2つです。
- 基本料金: 電気を使用していない月でも発生する固定費。契約アンペア数(10A~60Aなど)によって異なり、アンペア数が高いほど基本料金が高くなります。
- 従量料金: 使用した電気量に応じて支払う料金。使用量が多くなると段階ごとに単価が上がる「段階制料金」が採用されています。
使用量に応じた段階は以下のようになります。
- 第1段階料金: 使用量120kWhまでの部分。最も安い単価が適用されます。
- 第2段階料金: 121kWhから300kWhまでの部分。少し高めの単価が適用されます。
- 第3段階料金: 300kWhを超える使用分。最も高い単価が適用され、料金が急増します。
使用量が増えると、より高い段階の料金が適用されるため、電気代が一気に増える仕組みです。
2. 電気料金の安い会社を比べる方法
電気料金を安くするために、自分に合った電力会社を選ぶことが大切です。比較のためには、まず自分の使用量や料金を確認する必要があります。
- 電気の領収書を確認
毎月の電力使用量を確認しましょう。領収書には「基本料金」と「従量料金」が記載されているので、これを基に自分の家庭でどれくらい電気を使っているのかを把握します。 - 基本料金と従量料金をチェック
各電力会社の基本料金や従量料金を確認し、自分の使用量に合ったプランを選びます。比較のポイントは以下の通りです。
- 基本料金が安い会社: 電気の使用量が少ない家庭は、基本料金が安い会社を選ぶと効果的です。基本料金が高いと、使用量が少なくてもコストがかさみます。
- 従量料金が安い会社: 月に300kWh以上使う家庭は、従量料金が安い会社を選ぶことが重要です。特に第3段階(300kWh以上)の料金が高いと、電気代が急増するため、この部分を抑えることで大きな節約が期待できます。
- プランを比較
各電力会社には複数のプランがあり、昼間に使う人向けや夜間使用が多い家庭向けのプランもあります。自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことで、さらに電気代を抑えることができます。
3. 領収書の見方
電気の領収書を確認することで、電気料金がどのように計算されているのかを理解できます。見ておくべきポイントは次の通りです。
- 基本料金: 契約しているアンペア数に基づいて設定される固定料金。電力会社ごとに異なるため、基本料金の低い会社を選ぶことで、たとえ使用量が少なくても節約になります。
- 従量料金の内訳: 120kWhまでの第1段階料金、121kWhから300kWhまでの第2段階料金、300kWhを超える第3段階料金の部分を確認します。特に、第3段階料金が高い場合は、毎月の使用量が300kWhを超える家庭にとって大きな負担になります。
4. 300kWh以上使う人にとっての重要なポイント
月に300kWh以上使う家庭では、従量料金の安い会社を選ぶことが重要です。従量料金が高いと、300kWhを超えた使用量に対して大幅に料金が増えるため、ここを抑えることで大きな節約が可能です。
例えば、350kWh/月の電気を使う家庭の場合、第1段階や第2段階は比較的低い料金で済みますが、300kWhを超える部分に対して高い料金がかかるため、年間を通じて数千円以上の差が出ることがあります。
5. 300kWhまでの使用なら基本料金が安く、従量料金が低い会社を選ぶ
電気をあまり使わない家庭(例: 月に200kWh程度)であれば、基本料金が安く、さらに第1段階や第2段階の従量料金が低い会社を選ぶことが賢明です。
また、契約アンペア数を見直すことも節約につながります。例えば、40Aや50Aで契約している場合、20Aや30Aに減らすだけでも基本料金が大幅に安くなります。
まとめ
電力会社の切り替えは無料で、供給に影響もありません。まず自分の使用量を確認し、300kWh以上使う家庭は従量料金が安い会社、300kWh未満の家庭は基本料金と従量料金が安い会社を選ぶと効果的です。
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