今回は古いパソコンをLinux Mintで再利用する方法をご紹介します。
古いパソコンは、性能が落ちてもまだまだ使えます。Linux Mintをインストールすることで、軽快に動く新しい環境を手に入れることができ、電子廃棄物を減らして環境にも貢献できます。この記事では、古いパソコンを再利用するための具体的な手順を詳しく説明していきます!
1. Linux Mintのダウンロード
まず、Linux Mintの公式サイトからインストール用のISOファイルをダウンロードします。Linux Mintには複数のエディションがありますが、古いパソコンには「Cinnamon」または「Xfce」エディションがおすすめです。特に「Xfce」は軽量で、古いハードウェアでも快適に動作します。
今回は「Cinnamon」エディションをダウンロードしてインストールします。
→Linux Mint
https://www.linuxmint.com/
2. Rufusを使って起動ディスクを作成
次に、Rufusという無料のツールを使用して、USBメモリを起動ディスクに変えます。この作業を行うことで、USBからLinux Mintをインストールする準備が整います。
→Rufus
https://rufus.ie/ja/
- Rufusのダウンロード:現在の最新版はRufus 4.6です。
- USBメモリの準備:今回は16GBのUSBメモリを使用します。USBメモリをパソコンに挿入してから、Rufusを起動します。
- Rufusの設定:デバイス欄で使用するUSBメモリを選択し、ブート選択でダウンロードしたLinux MintのISOファイルを指定。ファイルシステムは「FAT32」で問題ありません。設定が完了したら、「スタート」ボタンをクリックします。
ISOイメージの書き込み時に、推奨される「ISOイメージモード」を選択し、必要なファイルをダウンロードします。数分後に起動ディスクが完成します。
3. Linux Mintのインストール
次に、いよいよLinux Mintを古いパソコンにインストールします。今回は第5世代のCPUを搭載したノートパソコンにインストールしてみました。

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- インストール手順:
- USBメモリをパソコンに挿入し、電源を入れます。
- BIOSやブートメニューにアクセスするため、「F2」「F12」または「Delete」キーを押します。
- ブートメニューでUSBメモリを選択し、Linux Mintのインストールを開始します。
メニューが表示されたら、「インストール」を選択し、以下の設定を行います。
- 言語の選択:日本語を選択
- キーボードレイアウト:Japanese
- Wi-Fi接続:インターネット接続を行い、マルチメディアコーデックをインストール
- インストールの種類:今回はディスクを削除してLinux Mintをインストールするオプションを選択
その後、地域設定やユーザー名を入力し、自動ログインを有効にしました。
インストールが完了したら、パソコンを再起動します。これでLinux Mintのデスクトップが表示され、すぐに使用できる状態になります。
4. 初期設定と日本語入力の設定
初期起動時にデスクトップの配色をカスタマイズできる他、アップデートマネージャーでローカルミラーに切り替えることでダウンロード速度が向上します。
また、最初だけ日本語入力の設定が必要です。
- 日本語入力設定:
- 設定から「入力方法」を選択
- 言語サポートのパッケージをインストール
- 入力方式フレームワークを「fcitx」に設定し、再ログイン
- システムトレイのキーボードマークから「mozc」を確認し、日本語入力が可能に
日本語入力は「Ctrl + スペースキー」で切り替えできます。
まとめ
Linux Mintを使えば、古いパソコンでも驚くほど快適に動作させることができ、電子廃棄物の削減にもつながります。環境に優しいこの選択肢は、未来のためにも大切な一歩です。
お手持ちの古いパソコンにLinux Mintをインストールしてみてください。驚くほどスムーズに動作し、新たな活躍の場が広がるかもしれません!