今回は、LinuxがインストールされたパソコンをWindows10に戻す方法について解説します。ChromeOS FlexやLinux Mintを試してみたけど、やっぱりWindows10に戻したいという方のために、手順を詳しく説明していきます。
1. データのバックアップを最優先に
Windows10の再インストールを行う前に、最も重要なステップはデータのバックアップです。Linuxで使用していたデータが重要であれば、必ず外部ストレージ(USBメモリや外付けハードディスクなど)にバックアップを取ってください。今回はクリーンインストールを行うため、内部のデータはすべて削除されます。データ復旧が困難になるので、忘れずにバックアップを行いましょう。
2. Windows10インストールメディアの作成
次に、Windows10をインストールするためのメディアを作成します。以下の手順で進めてください。
- マイクロソフトの公式サイトにアクセスし、「インストールメディアを作成する」ツールをダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、ツールをダブルクリックして開き、ライセンス条項に同意します。
- 「別のPCのインストールメディアを作成する」にチェックを入れて、次へ進みます。
- 言語を「日本語」、エディションを「Windows10」、アーキテクチャを「64ビット」に設定し、次へ進みます。
- 「USBフラッシュドライブ」を選択し、挿し込んだUSBドライブに起動ディスクを作成します。
これで、Windows10をインストールする準備が整いました。
3. Windows10のインストール手順
次に、いよいよ古いパソコンにWindows10をインストールします。以下の手順で進めます。
- USBメモリを挿し込み、パソコンを再起動します。
- 起動時に「F2」や「F12」、「Delete」キーを押してブートメニューに入ります。
- ブートメニューでUSBメモリを選択し、Windows10のインストールを開始します。
- 言語などの設定が日本語になっていることを確認し、「次へ」をクリックします。
- 「今すぐインストール」をクリックし、ライセンス条項に同意して次へ進みます。
- インストールの種類は「カスタム」を選択します。
4. パーティションの削除と再設定
パーティション管理の画面が表示されたら、Linuxのパーティションを削除し、Windows用に再設定します。
- 各パーティション(パーティション1、パーティション2など)を選択して削除します。
- すべてのパーティションを削除し、ドライブが「割り当てられていない領域」として表示されるようにします。
- 「次へ」をクリックし、インストールを開始します。
インストールは約20分ほどで完了します。
5. ドライバのインストールと設定
Windows10がインストールされたら、次はドライバのインストールと設定を行います。以下の手順で確認しましょう。
- ネットワーク接続を確認します。有線LANがあればケーブルを挿し、Wi-Fi接続も確認してください。
- 「スタートボタン」を右クリックし、「デバイスマネージャー」を開きます。ネットワークアダプターに黄色いマークがついていないことを確認します。
- ドライバが不足している場合は、「Windows Update」から更新プログラムをチェックして、必要なプログラムをまずはインストールします。
- 「オプションの更新プログラム」からドライバをインストールし、再起動を行います。
- 再度デバイスマネージャーを確認し、すべてのデバイスが正常に動作しているか確認します。
6. まとめ
LinuxからWindows10へ再インストールする際のパーティション設定や手順は、適切に進めることでスムーズに完了できます。データのバックアップは必須で、特にパーティションの削除には十分に注意が必要です。Windows10をインストールした後は、ドライバやネットワーク接続の設定を忘れずに行い、最適な環境でPCを再び活用しましょう。
これでWindows10への再インストールは完了です!