古いパソコンでもWindows11をインストールできる可能性があるという話題が注目されています。マイクロソフトが公式に認めたわけではありませんが、特定の方法を使えばインストールが可能です。ただし、この方法は推奨されておらず、あくまでも自己責任で行う必要があります。その手順を詳しく解説します。
注意事項
- メインPCには使用しないでください。
- 実験的に行うことをおすすめします。データが消えても問題のないパソコンで試してください。
- 作業前にバックアップを必ず取得してください。
今回の検証対象PCスペック
- CPU:Intel Core i5-6500(第6世代)
- マザーボード:ASUS H110M-A
- メモリ:16GB
- ストレージ:500GB HDD
- OS:Windows10
この構成でWindows11のアップグレードを試します。
手順1:レジストリ編集で制限を回避する
- レジストリエディタを開く
- Windows10のパソコンの検索バーに「regedit」と入力してEnterキーを押します。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」を選択します。
- レジストリキーの編集
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
に移動します。- AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPUというDWORD値を作成します。
- MoSetupが存在しない場合、新規キーで作成します。
- 右クリックで「新規」→「DWORD(32ビット値)」を選び、名前をAllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPUにします。
- 値をダブルクリックし、「値のデータ」を1に設定して「OK」をクリックします。
- 再起動
レジストリエディタを閉じ、PCを再起動します。
手順2:Windows11のインストール準備
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- Windows11のISOファイルをダウンロード
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- マイクロソフトの公式サイトから最新版のWindows11をダウンロードします。
- USBインストールメディアを作成します。
→Windows 11 のダウンロード
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11 -
- Windows11のISOファイルをダウンロード
- BIOS設定の確認と更新
- パソコンを再起動してBIOSを開きます。
- BIOSが古い場合はアップデートします。
- ASUSの「イージーアップデート」を使用します。
- TPM 2.0の設定を有効化します。
- BIOS内の「PCH-FW Configuration」でIntel Platform Trust Technology(PTT)をEnabledにします。
手順3:Windows11のアップグレード
- Windows10を起動した状態でUSBを挿入
- インストーラーを実行します。
- システム要件の警告が表示された場合は承諾します。
- インストール開始
- 約1時間でアップグレードが完了します。
- アプリやドキュメントはそのまま残ります。
インストール後の注意点
- ハードウェアが要件を満たしていないため、動作の不安定やパフォーマンス低下の可能性があります。
- Windows Updateが正常に適用されない場合があります。
- 問題が発生した場合は、自己解決が求められます。
まとめ
古いパソコンにWindows11をインストールする方法を試してみました。公式には推奨されていませんが、自己責任で試す価値はあるかもしれません。ただし、安定したパフォーマンスを求める場合は、最新のハードウェアを搭載したPCへの買い替えを検討するのが最善です。
エコの観点から古いPCを活用しよう
まだ使える古いパソコンを廃棄する前に、できる限り活用することを考えてみてはいかがでしょうか?2025年10月以降もWindows10が使える場合、アップグレードは選択肢の一つです。