Windows 10からWindows 11へアップグレードする方法(データ・アプリ保持)

Windows 10のサポート終了が近づく中、多くの方がWindows 11への移行を検討しているのではないでしょうか。今回は、データやアプリをそのまま保持しながら Windows 11にアップグレードする方法を詳しく解説します。

さらに、システム要件を満たしていないパソコンでもアップグレードできる方法をご紹介します。ただし、この方法はMicrosoftの正式なサポート外となる可能性があるため、自己責任で実施してください。


アップグレード前の準備

アップグレードをスムーズに行うために、事前に以下の準備をしておきましょう。

1. Windows 10の最新アップデートを適用

まず、Windows Updateを開いて、最新の更新プログラムが適用されていることを確認しましょう。

2. ディスクの空き容量を確保

Windows 11へのアップグレードには最低でも30GB以上の空き容量が必要です。Cドライブの不要なファイルを削除し、十分な空き容量を確保してください。

3. バックアップを取る

万が一トラブルが発生した場合に備えて、大切なデータを外付けHDDやクラウドストレージにバックアップしておきましょう。

4. 回復ドライブを作成

問題が起きた際にWindows 10に戻せるよう、回復ドライブを作成することをおすすめします。

5. 用意するもの

8GB以上のUSBメモリ(Windows 11のインストールメディア作成用)
Windows 11のISOファイル(Microsoft公式サイトからダウンロード)

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11


Windows 11へのアップグレード手順(システム要件回避)

この方法では、コマンドプロンプトを使用してシステム要件を回避し、データやアプリを保持したままWindows 11へアップグレードできます。

1. Windows 11のISOファイルをダウンロード

Microsoftの公式サイトからWindows 11のディスクイメージ(ISOファイル)をダウンロードします。今回は最新のWindows 11 24H2を使用します。

2. ISOファイルをマウント

ダウンロードしたISOファイルを右クリックし、「マウント」を選択します。通常、Dドライブとしてマウントされます。

3. コマンドプロンプトを管理者権限で実行

スタートメニューから「cmd」と検索し、コマンドプロンプトを右クリック → 「管理者として実行」を選択します。

4. インストールを開始

以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

D:
setup /product server

5. インストールオプションの選択

インストール画面が開いたら、以下の設定を確認します。

ライセンス条項に「同意する」をクリック
「個人用ファイル、アプリ、設定を保持する」を選択
「インストール」をクリック

インストール作業は15〜20分ほどかかります。この間、PCが何度か再起動しますが、電源を切らずに待ちましょう。


アップグレード後の確認事項

インストールが完了したら、以下のポイントを確認してください。

1. アプリが正常に動作するかチェック

普段使用しているアプリが問題なく動作するか確認しましょう。動作が不安定な場合は、再インストールすると改善することがあります。

2. デバイスマネージャーの確認

デバイスマネージャーを開いて、ドライバーに警告マークがついていないかチェックしましょう。特にネットワークアダプターやグラフィックドライバーの動作確認をおすすめします。

3. Windows Updateを実行

アップグレード直後は、追加の更新プログラムが配信されることが多いため、Windows Updateを開いて適用してください。


注意事項(自己責任で実施)

この方法はMicrosoftが正式に推奨しているものではないため、以下のリスクを十分理解した上で実行してください。

Microsoftの公式サポートを受けられなくなる可能性があります。
アップグレード後にシステムが不安定になる可能性があります。
一部の機能やドライバーが正常に動作しない場合があります。
作業前に必ず重要なデータのバックアップを取ってください。
元のWindows 10に戻せるように、回復ドライブやインストールメディアを準備してください。

万が一の事態に備えて、慎重に作業を進めましょう。


まとめ

今回の方法を使えば、システム要件を満たしていないパソコンでもデータやアプリをそのまま保持しながらWindows 11へアップグレードすることが可能です。

ただし、あくまで一時的な回避策として考え、可能であれば将来的に正式対応のパソコンを購入することも検討してください。

以上が、Windows 10からWindows 11へのアップグレード方法の解説でした。

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