Windows 11をインストールしようとした際に「このPCは現在Windows 11システム要件を満たしていません」と表示されることがあります。特に、
- 「TPM 2.0がサポートされていない、または有効になっていない」
- 「プロセッサがWindows 11でサポートされていない」
といったメッセージが出る場合、公式にはインストールできません。しかし、いくつかの方法でこれらの制限を回避し、Windows 11をインストールすることが可能です。本記事では、その方法を詳しく解説します。
⚠️ 注意事項
- 公式サポート対象外の方法になるため、動作保証はありません。
- 将来的なWindows Updateで制限がかかる可能性があります。
- 万が一のため、事前にデータのバックアップを取っておくことを推奨します。
方法1:レジストリを編集して回避
「レジストリ編集による回避方法」です。
手順
- Windows 11のインストールメディアを作成
- Microsoft公式の「メディア作成ツール」を使用してISOを取得。
- レジストリの編集
- インストールの途中で「このPCはWindows 11を実行できません」と表示されたら、
regedit
と入力し、レジストリエディタを起動。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
に移動。- 「LabConfig」キーがなければ作成する。
- 右側の空白部分で右クリック → 新規 → DWORD(32ビット)値 を選択し、以下の値を作成。
BypassTPMCheck
→ 値を 1BypassSecureBootCheck
→ 値を 1BypassRAMCheck
→ 値を 1BypassCPUCheck
→ 値を 1
- 変更が終わったらレジストリエディタを閉じて、セットアップを続行。
- インストールの途中で「このPCはWindows 11を実行できません」と表示されたら、
方法2:Rufusを使ってTPM・CPUチェックを無効化
Rufus を使用すると、TPM・CPUチェックを無効化したWindows 11インストールUSB を作成できます。
手順
- Rufusをダウンロード
- 公式サイト(https://rufus.ie/ja/)から最新バージョンを取得。
- Windows 11のISOファイルをダウンロード
- Microsoft公式サイトからISOを取得。
- USBインストールメディアの作成
- Rufusを起動し、Windows 11のISOを選択。
- 「拡張インストール(TPM 2.0、Secure Boot、RAMチェックをバイパス)」 を選択。
- フォーマットオプションを選び、「スタート」 を押してUSBを作成。
- USBからWindows 11をインストール
- 作成したUSBからブートし、通常通りWindows 11をインストール。
方法3:Win11のISOファイルを直接編集
インストールの際に「a***********.dll」を削除することでチェックを回避できます。
手順
-
Windows 11のISOをマウント
- ダウンロードしたISOを右クリックし、「マウント」を選択。展開したフォルダの中のファイルを別のフォルダにコピー。
-
「a***********.dll」を削除
sources
フォルダ内にあるa***********.dll
を削除。
-
セットアップを開始
setup.exe
を実行し、通常通りWindows 11をインストール。
どの方法がおすすめ?
方法 | 難易度 | 互換性 | 特徴 |
---|---|---|---|
方法1:レジストリ編集 | ★★☆☆☆ | △ | インストール途中で設定。インストールする前でも可能。 |
方法2:RufusでUSB作成(おすすめ) | ★☆☆☆☆ | ◎ | インストールメディア作成時に設定。シンプルで確実 |
方法3:ISOファイル編集 | ★★★☆☆ | ○ | a***********.dll を削除することでチェックを回避 |
最も簡単で確実なのは 「方法1:レジストリ編集」「方法2(Rufus)」 です。
補足:TPM 2.0が無効になっている場合
もしPCがTPM 2.0に対応しているのに有効になっていない場合は、BIOSで有効化できます。
BIOSでTPM 2.0を有効にする手順
- PCを再起動 して BIOS(UEFI) に入る。
- DELキー または F2キー を連打(機種によって異なる)。
- 「Security」や「Advanced」メニューに移動。
- TPM 2.0(または PTT / fTPM)を有効にする。
- 設定を保存して再起動。
TPMが物理的にない場合は、バイパスするしかありません。
まとめ
✅ 「Windows 11のインストール要件を回避する方法」は3つ
1️⃣ レジストリ編集(簡単な設定で回避)
2️⃣ RufusでバイパスUSB作成(最もおすすめ)
3️⃣ ISOを編集してチェック削除
✅ BIOSでTPM 2.0を有効にすることで解決する場合もある
✅ 非対応CPUでも問題なく動作することが多い(ただし将来的なアップデートに注意)
これで、あなたのPCにもWindows 11をインストールできます!