シニアにパソコンを買うときの落とし穴 – ソリティア専用PCの真実

こんにちは!今回は、中古パソコン選びに関する意外な実体験をお話しします。

退職されたシニアの方からのご依頼で、ゲーム用パソコンを探す旅が始まりました…しかし実際に必要だったのはソリティア専用マシン!?さらにインターネット回線すらないという衝撃の展開。相手のニーズを正確に把握することの大切さを、コミカルな体験談を通して解説します。

期待と現実のギャップ

先日、退職されたシニアの方から興味深いご依頼がありました。「ゲームをするパソコンが動かなくなった。良い中古PCを探してほしい」と。

この「ゲーム」という言葉を聞いた瞬間、私の脳内ではすでに高性能マシンの設計図が展開されていました。「よし!マザーボードを交換して、CPUをアップグレードして、メモリも増強だ。GPUも最新のものに…」

頭の中では最新ゲームが快適に動作する化け物マシンの構想が膨らみます。カクカクせずスムーズに動くゲーム体験を提供したい!そんな使命感に燃えていました。

衝撃の事実:「ゲーム」の真意

お客様がパソコンを持参されると…なんと、古いノートパソコンが登場!Windows 7搭載の骨董品級デバイスです。

「どんなゲームをされているんですか?」と尋ねると、返ってきた答えは…

「ソリティア」

…えっ?

そう、Microsoft Windowsに付属する、あのカードゲームです。今から20年ほど前、ランチタイムや休憩時間に皆が熱中していた、あのソリティア。会社の役員たちが真剣な顔で画面を見つめていた光景が蘇ります。

計画の大幅修正

私の頭の中のスペック表が急降下します。Core i9→Core i7→Core i5…そして最終的にCore i3へ。グラフィックボードは?必要なし!メモリは?最小限で十分!

唯一こだわったのは、カードがよく見えるように15.6インチの大きめディスプレイ。あとはもう、最低限動けばOKというレベルまで要件を下げました。

結果的に、お客様は予想外の低価格に大喜び!

Core i3 11世代以降のメリット

とはいえ、長く使えるパソコンとしてCore i3 11世代以降を選ぶ理由があります。Intel第11世代以降のCore i3プロセッサーは、前世代と比較して大幅に性能が向上しています。特に内蔵GPUが強化されており、軽いゲーム(当然ソリティアも含む)なら十分快適に動作します。

第11世代以降のCore i3は日常的なタスクに十分な処理能力があります。シングルスレッド性能も良好で、Webブラウジングやオフィス作業もサクサク動きます。

低スペックでも必要な最低条件

ソリティアを快適に楽しむための最低条件は以下の通りです:

  1. CPU: Core i3 11世代以降(例:i3-1115G4、i3-12100など)
  2. メモリ: 8GB(4GBでも動きますが、将来性を考えると8GB推奨)
  3. ストレージ: 最低でもSSD 128GB(できれば256GB)
  4. ディスプレイ: 15.6インチ、解像度1920×1080
  5. OS: Windows11

中古パソコン選びの注意点

1. バッテリー寿命の確認

中古ノートパソコンの最大の弱点はバッテリーです。購入前に「バッテリーの持ち時間」や「充放電回数」を確認しましょう。理想的には、フル充電で2時間以上持つものを選びたいところです。

2. 物理的な状態チェック

キーボードの不具合や液晶の傷、ヒンジの緩みなどは使用感に大きく影響します。可能であれば実機を確認し、特にキーボードの打ち心地を試してみることをお勧めします。

3. 冷却性能の確認

ファンの音が異常に大きかったり、本体が過度に熱くなるものは避けましょう。これらは内部のホコリ詰まりや冷却システムの劣化を示しています。

予算別おすすめモデル(中古市場の目安)

超予算重視(2〜3万円)

  • Lenovo ThinkPad E14/E15(第11世代Core i3モデル)
  • HP ProBook 450 G8(Core i3-1115G4)
  • Dell Latitude 3520(Core i3モデル)

バランス型(3〜5万円)

  • Lenovo ThinkPad L14/L15(第11/12世代Core i3・i5モデル)
  • ASUS VivoBook 15(Core i3-1115G4以上)
  • Dell Inspiron 15(第11世代以降のCore i3・i5モデル)

最後の衝撃

そして、全ての解説を終えた後、もう一つの重要な事実が明らかになりました。

「あのう、実は私の家にはインターネット回線がないんですよ」

…(沈黙)…

Web閲覧性能を詳細に解説し、オンラインアップデートの重要性を説明し、クラウドストレージの便利さをアピールした私の顔が凍りつきます。

つまり、このパソコンでは…

  1. Windows更新プログラムはUSBで手動適用
  2. ソリティアだけがオフラインで動作
  3. インターネット関連の機能は全て不要

結局、最も重要だったのは「バッテリー持ち」と「画面の見やすさ」だけ。そして何より、お客様の生活環境を最初に確認することの大切さを痛感した瞬間でした。

まとめ

パソコン選びは、性能だけでなく、使用環境と実際のニーズを正確に把握することから始まるのです。今日の教訓は「想定を詳しく確認する」こと。これさえ守れば、無駄な時間を使わずに済むのです!

相手の「実際の使用目的」を正確に把握することが、最適な選択への第一歩です。高性能なゲームマシンを提案しようとしていた私の失敗から学んでいただければ幸いです!

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いつも使うから安く!と思っている方向け。

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