こんにちは。今回は、前回に引き続き、私たちの生活に急速に浸透しているAI技術について、さらに深く掘り下げてご紹介します。
AIはすでに身近な存在に
ここ最近、「AI」という言葉を目にしない日はないほど、AIは私たちの生活に深く関わっています。
スマートフォンの音声アシスタント、ネットショッピングでのおすすめ機能、さらには医療・教育・交通分野まで、AIはさまざまな場面で活用されています。
その中でも、特に注目を集めているのが「画像や映像を処理するAI技術」。
以前は専門的な知識や高価な機材が必要だった映像の編集や合成も、今では誰でも高精度に行える時代になりました。
この進化によって、プロだけでなく一般の人々にも、クリエイティブな表現の幅が大きく広がっています。
写真が動き出す?AIによる感動の技術
今回ご紹介するのは、そんな中でも特に感動的な技術。
なんと、「1枚の写真から動画を作り出すAI技術」です。
例えば、古い白黒写真に色をつけ、動きを加えることで、まるでその瞬間が目の前で再現されるような感覚を味わうことができます。
過去の記憶や歴史が蘇る、まさにAIがもたらす新しい“感動体験”です。
ステップ①:白黒写真をデジタル化する
最初に用意するのは、紙の状態で残された白黒写真。
これをコンピューターで処理するために、まずスキャナを使ってデジタル化します。
スキャン時のポイント:
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ガラス面を清掃:ホコリや指紋が残らないようにしましょう。
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写真を平らに配置:曲がりや浮きがないよう注意。
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解像度は300DPI以上推奨:ディテールをしっかり記録できます。
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ファイル形式はJPEGまたはPNG:PNGは画質劣化が少ないのでおすすめ。
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**カラー設定は「カラー」または「グレースケール」**でスキャン:後の処理に有利です。
スキャン後、必要に応じて明るさやコントラストを画像編集ソフトで調整しておくと、後のAI処理がより美しくなります。
ステップ②:白黒写真をカラーに変換する
次に、白黒写真をAIでカラー化していきます。
今回使用したのは「PicWish」というAIツール。自動で自然な色合いに変換してくれます。
PicWishの特徴:
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服や肌、背景の色まで自然に再現
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操作が簡単で初心者にもおすすめ
他にもおすすめのカラー化サービス:
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DeepAI Colorize Image
技術者向けオープンソース系AI。処理が高速でシンプル。 -
MyHeritage In Color
家系図サイトが提供。人物写真に特化していて再現度が非常に高い。 -
ImageColorizer
スマホアプリでも使える。iOS・Android両対応で色調整機能も充実。
目的や好みに応じて、最適なツールを選んでみてください。
ステップ③:写真に命を吹き込む!AIで動画化
いよいよ最も革新的なステップ、「静止画像に動きを加えて動画化」です。
使用するのは、Googleが提供する「Google AI Studio」。
カラー化された写真をAI Studioにアップロードすると、
人々の自然な動きや風に揺れる服、街のざわめきなどが表現された、リアルな動画が生成されます。
実際に得られる感動
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静止画では伝わらなかった生命感が加わる
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昔の光景が臨場感をもって蘇る
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自分がその時代に入り込んだような感覚になる
この技術がもたらす未来
AIによる画像・映像生成は、単なる技術の進歩にとどまりません。
記憶の再生、歴史の保存、教育や展示の新たなアプローチなど、多くの可能性を秘めています。
今後はさらに高精度・高品質な動画生成が可能になり、誰もが気軽に過去を再構築できるようになるでしょう。
まとめ:思い出を蘇らせるAIの力を体験してみよう
今回ご紹介した流れを振り返ると:
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白黒写真をスキャンしてデジタル化
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AIでカラー化(PicWishなど)
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AIで動画化(Google AI Studio)
このようにして、たった1枚の白黒写真が色鮮やかで動きのある映像作品へと生まれ変わります。
ぜひ皆さんも、ご自宅にある古い写真を使って、この感動体験を味わってみてください。
思い出が新しい形で蘇る瞬間に、きっと心が動かされるはずです。