今回は、Windows11の全自動インストールUSBメモリを使って、古いノートパソコン(Core i5-5200U/メモリ4GB)にWindows11をインストールした結果と、その後の不具合、そして解決までの過程を詳しくご紹介します。
✅ 全自動インストールUSBとは?
まず、前回の記事でも紹介した「Windows11の全自動インストールUSB」を使いました。
このUSBを差して電源を入れるだけで、選択画面なし・完全自動でWindows11がインストールされる便利なメディアです。
⚠️ インストール後にブルースクリーンが発生
インストールは無事に完了しましたが、使い始めるとすぐに問題が発生。
突然ブルースクリーン(BSOD)が出て、再起動を繰り返すという現象に悩まされました。
メモリ不足が原因?
搭載されているメモリは4GB。起動直後は2GB程度の使用ですが、少し作業すると3GB超え、使用率75%以上に。
これはさすがに厳しい…と思い、不要なアプリ(ブロートウェア)を削除する構成で再インストールを試すことに。
🧹 不要アプリを削除した最小構成で再挑戦
使用したのは「Windows Unattended Generator」。
前回作成した設定ファイルをインポートし、すべてのブロートウェア削除にチェックを追加。
Microsoft EdgeとWindows Defenderだけを残し、シンプルな構成にしました。
設定ファイルの配置
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生成された
autounattend.xml
ファイルを、USBのルートディレクトリに配置。 -
パソコンをUSBから起動し、全自動でクリーンインストール開始。
🔍 システム動作の変化を検証
再インストール後、パソコンの動作は大きく改善!
ブルースクリーンは発生しない
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1時間使用してもBSODなし
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システムは安定動作を維持
メモリ使用量が大幅に減少
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通常時:2.1GB
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Edge起動中:2.8GB程度(以前は3.1GB超え)
各種動作が高速化
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Edge起動:約3秒
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タスクの切り替えや設定画面もスムーズ
🌀 しかし、Windowsアップデートで再発…
数時間後、Windowsアップデートが実行されると、再びブルースクリーンが発生!
どうやら、アップデート中にドライバーやシステム変更が行われ、BSODの原因になっている可能性があります。
⛔ Windowsアップデートを一時停止して様子見
ブルースクリーンを防ぐため、Windowsアップデートを一時停止する設定を行いました。
設定手順
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スタートボタンを右クリック →「システム」
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左メニューから「Windowsアップデート」
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「更新の一時停止」→「1週間一時停止」を選択
この設定後、再び安定した動作に戻りました。
✅ 検証結果まとめ
項目 | 初回インストール | ブロートウェア削除後 | アップデート後 |
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ブルースクリーン | 頻発 | 発生なし | 再発生 |
メモリ使用量 | 約3.1GB | 約2.1〜2.8GB | 約2.8GB |
システム安定性 | 低 | 高 | 低下 |
起動速度 | 遅い | 速い | 普通 |
🎯 結論:原因は「アップデート+メモリ不足」
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メモリ4GBでは、不要アプリが入った状態だと非常に厳しい
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アップデートの一部が、旧型ハードウェアと相性が悪い可能性あり
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最小構成&アップデート制御で安定動作が可能
🔧 今後の対応予定
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Windowsアップデートの一部だけ無効にする方法を検証
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メモリを8GBに増設した場合の変化もテスト予定
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安定動作が続くか、1週間ほど使用してから再報告
💬 まとめ
古いPCでも、適切な構成と設定を行えばWindows11は十分に動作可能です。
ただし、自動アップデートや初期アプリには注意が必要。
自分のPCに最適な構成でクリーンインストールすることが安定動作のカギとなります。
今後も、検証結果を随時レポートしていきますので、ぜひチェックしてください!