
前回は、Windows10 ProからWindows11 23H2にアップグレードできたことをお伝えしました。
そして今回は、その後編として「23H2から24H2へのアップデート」に挑戦してみました。
Windows11 23H2のサポート終了と課題
現在、私のパソコンには Windows11 23H2 がインストールされています。
しかし、この23H2は 2025年11月11日でサポート終了 となります。
この日を過ぎると、セキュリティ更新やバグ修正が一切届かなくなってしまいます。
つまり、最新バージョンの24H2へ更新する必要があるわけです。
ところが問題があります。
非対応PCでは、Windowsアップデート経由では24H2に更新されないのです。
ISOファイルでのアップデートに失敗
そこで前回、24H2のISOファイルを直接ダウンロードしてアップデートを試みました。
しかし残念ながら、エラーが発生して失敗。
やはり「非対応PCの壁」は予想以上に高いことがわかりました。

発想を転換!対応PCでアップデートしてみる
そこで発想を変えて、次の方法を試しました。
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Windows11 23H2が入っているSSDを取り外す
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要件を満たしているPCに接続して起動
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その環境でWindows Updateを実行
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24H2に更新できるか検証
使った対応PCのスペックは以下の通りです。
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CPU:Ryzen5 5600G
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メモリ:16GB
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OS:Windows11 Home 24H2
驚きの結果!24H2へのアップデート成功
SSDを差し替えて起動すると、Windows11 23H2が正常に立ち上がりました。
そこからWindows Updateを実行すると、いくつかの更新の後に 24H2のダウンロードが開始。
時間はかかりましたが、インストール・再起動も問題なく進み…
見事、Windows11 Pro 24H2にアップデート成功!
元の非対応PCに戻してみた
次に、このアップデート済みSSDを再び元の非対応PCに戻しました。
結果は…
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正常に起動
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CPU:Core i5 6500で認識
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OS:Windows11 24H2
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ライセンス認証も有効
アプリやファイルもそのまま引き継がれ、問題なく使えています。

ライセンス認証の注意点
ここで大事なのがライセンス認証の仕組みです。
今回の検証では、どちらのPCもすでに Windows11 Home / Pro が認証済み だったため、SSDを差し替えても自動的に認証されました。
しかし、すべての環境で同じようにうまくいくとは限りません。
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Windowsライセンスは マザーボードやエディション(Home / Pro)に強く依存 します
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OEM版は別PCに移せません
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リテール版なら移行可能ですが条件あり
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Microsoftアカウントにライセンスをリンクしておくと再認証が可能
もし認証が外れた場合は、トラブルシューティングや正しいプロダクトキーの入力が必要になることもあります。
まとめ:特殊な方法で24H2は動作可能
今回の実験から分かったのは、
「対応PCで最新バージョンにアップデート → 非対応PCに戻す」 という方法なら、非対応PCでも24H2が動く、ということです。
ただし、これはあくまで特殊なケース。
すべてのPCで再現できるとは限らず、自己責任で行う必要があります。

今後の課題
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将来の Windows11 25H2でも同じ方法が通用するのか?
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さらに厳しい要件チェックが追加される可能性は?
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ドライバーの相性によっては動作不良もあり得る
このあたりは、今後の検証テーマにしていきたいと思います。
おわりに
非対応PCをお使いの方にとっては、サポート終了後どうするか大きな課題ですよね。
今回の方法は一例ですが、「最新OSを使う工夫の仕方」 として楽しんでいただければ幸いです。
2025年11月以降もセキュリティ更新を受けながら使い続けられるよう、引き続き検証を続けていきます。



