
Windows11のバージョン「23H2」は、2025年11月11日をもってサポートが終了します。
この日を過ぎると、セキュリティ更新やバグ修正の提供が行われなくなります。
つまり、このまま23H2を使い続けるのはリスクが高く、本来は次の「25H2」へアップグレードするのが望ましいのですが…
🔸 要件外パソコンでは25H2にアップグレードできない
多くの古いパソコンでは、「CPUが対応していない」「TPM2.0が無効」などの理由で、Windows11 25H2へのアップグレードがブロックされます。
レジストリを編集して回避する方法もありますが、すべての環境でうまくいくわけではありません。
私の検証環境でも、23H2までは動作していたものの、25H2へのアップグレードは途中で失敗してしまいました。


🔸 諦めないで!ZorinOS18とのデュアルブートで復活
そこで今回は、ZorinOS18を導入し、Windows11 23H2とデュアルブート構成にしてみました。
ZorinOSは、見た目や操作感がWindowsによく似たLinux系のOSで、古いパソコンでも軽快に動作するのが特長です。
電源を入れたときに「Windows11」と「ZorinOS」を選べるようにすることで、使い慣れたWindows環境を残したまま、新しいOSを試すことができます。
🔸 ZorinOS18のインストール手順(概要)
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公式サイトからZorinOS18のISOファイルをダウンロード
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RufusなどでUSBインストーラを作成
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パソコンをUSBから起動
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「Install alongside Windows 11(Windowsと共存してインストール)」を選択
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インストール後に再起動すると、OS選択画面(GRUB)が表示されます
この手順で、Windows11を削除せずにZorinOSを導入できます。
🔸 LibreOfficeでWord・Excelファイルを開く
「でも、仕事でWordやExcelを使いたいんだけど…」
そう思う方も多いでしょう。
ZorinOSには、LibreOffice(リブレオフィス)というMicrosoft Office互換ソフトが標準搭載されています。
こちらがWindowsでのWord・Excelの画面、

そしてこちらがZorinOSでのLibreOfficeの画面です。

見た目も操作感もかなり似ており、.docx や .xlsx 形式のファイルもそのまま開いて編集できます。
🔸 Windows側のファイルを開くには?
ZorinOSでは、Windowsのドライブに簡単にアクセスできます。
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「ファイル」アプリを開く
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「他の場所」から「Windows」を選択
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「Users」→「(ユーザー名)」→「Documents」へ進む

ここに、WordやExcelのファイルがそのまま残っています。
LibreOfficeをダブルクリックすれば、すぐに開けます。
🔸 実際に使ってみた感想
LibreOfficeは想像以上に完成度が高く、文章作成や表計算もスムーズに行えました。
「これで十分使える」と感じる方も多いと思います。
🔸 まとめ:古いパソコンを眠らせないで再利用しよう
Windows11 23H2のサポート終了が近づく中、要件外パソコンを25H2にアップグレードできず悩んでいる方も多いでしょう。
そんなときは、ZorinOS18をデュアルブートで導入することで、パソコンを再び快適に使えるようになります。
ZorinOSは軽量で見た目もWindowsに近く、LibreOfficeを使えば仕事にも十分対応可能です。
古いパソコンを眠らせておくのはもったいない。
ZorinOSで、あなたのPCをもう一度現役に戻しましょう。



