
マンション回線で起きる原因と対処法を徹底解説
新しくインターネット回線を契約したあと、
-
Googleは普通に表示される
-
でも、Yahoo! JAPANが開かない
そんな とても不思議な現象 に遭遇したことはありませんか?
実はこの症状、
回線の故障でも、ルーターの不具合でもありません。
そして、決して珍しいトラブルでもないのです。
特に、
-
マンションにお住まいの方
-
「最大100Mbps」と書かれた回線を契約している方
この条件に当てはまる場合、
かなり高い確率で同じ現象が起こります。
しかもこれは、
GMOとくとくBB、OCN、BIGLOBE、So-net、ぷららなど
どのプロバイダでも起こりうる問題です。
この記事では、
なぜこのような現象が起きるのか、
そしてどうすれば解決できるのかを、
できるだけわかりやすく解説していきます。
結論:原因はIPv6だけがつながり、IPv4がつながっていない
結論から先にお伝えします。
今回の症状の原因は、
IPv6だけがつながっていて、IPv4がつながっていなかったことです。
「IPv6?IPv4?」
と、聞き慣れない言葉が出てきましたが、心配しないでください。
これは決して難しい話ではなく、
マンションの回線設備と、現在のインターネットの仕組みを知れば、
誰でも理解できます。
まず覚えておいてほしいのは、次の2点です。
-
回線の故障ではない
-
ルーターの初期不良でもない
原因は、
プロバイダの契約内容と、マンションの回線設備の組み合わせにあります。
プロバイダと回線設備は別物
ここで、よく混同されがちな
「プロバイダ」と「回線設備」について整理します。
プロバイダとは?
GMOとくとくBB、OCN、BIGLOBE、So-net、ぷらら
これらはすべて プロバイダ です。
プロバイダとは簡単に言うと、
あなたのパソコンやスマホを認証して、
インターネットにつなぐ役割を持つ会社
例えるなら、
インターネットという高速道路に入るための料金所のような存在です。
回線設備とは?
一方で、
-
光回線
-
VDSL
といった言葉は、
物理的な回線の種類を指します。
これは、
住んでいるマンションの設備によって決まるもので、
プロバイダとは別の話です。
都内マンションで多い「VDSL方式の光回線」
都内のマンションで、
-
マンションタイプ
-
最大100Mbps
と書かれている場合、
その多くは VDSL方式の光回線 です。
「光回線なのに、VDSL?」
と疑問に思う方も多いと思います。
VDSL方式とは何か
VDSL方式とは、
-
電柱からマンションの共用部までは光ファイバー
-
共用部から各部屋までは電話線
という構成の回線です。
イメージとしては、
-
マンションの入口までは最新の高速道路
-
建物の中は、少し古い一般道
という感じです。
契約書には「光回線」と書かれていても、
最後の区間だけ電話線を使っているのがVDSL方式です。
なぜVDSL方式が多いのか
築10年以上のマンションでは、
-
すでに電話線が全室に配線されている
-
光ファイバーを各部屋まで引くには大規模工事が必要
という理由から、
既存の電話線を使えるVDSL方式が、今でも多く使われています。
都内では、
築10年以上のマンションの7割以上がVDSL方式
とも言われています。
VDSL方式の最大の特徴:IPv4は手動設定が必要な場合が多い
VDSL方式には、次のような特徴があります。
-
最大速度は約100Mbps
-
工事が簡単
-
その代わり、設定が少し複雑な場合がある
そして今回の問題に直結するのが、
IPv4の設定を手動で行う必要があるケースが多い
という点です。
なぜGoogleは見られて、Yahoo!は見られないのか
VDSL方式のマンションでは、
-
IPv6 → 自動でつながる
-
IPv4 → 手動で設定が必要
という構成が、今でも多く残っています。
つまり、
ルーターをつないだだけの状態では
IPv6だけが使える状態になってしまいます。
IPv6とは?
IPv6は、新しいインターネットの通信方式です。
-
ほぼ無限にIPアドレスを割り当てられる
-
自動設定ができる
-
高速で安定しやすい
Google、YouTube、Gmailなどの
Google系サービスは、IPv6に完全対応しています。
そのため、
IPv6だけでもGoogleは問題なく表示されるのです。
Yahoo! JAPANが見られない理由
Yahoo! JAPANは、
今でも IPv4を前提にした仕組みが多く残っています。
トップページ自体は表示できても、
-
広告
-
バナー画像
-
外部サービス
-
一部のコンテンツ
これらがIPv4通信を使っているため、
IPv4が使えないと、ページが正しく表示されません。
これが、
Googleは見られるのに、Yahoo! JAPANが見られない
という現象の正体です。
IPv6だけでは、インターネットは完結しない
「IPv6は新しい技術だから、これさえあれば大丈夫」
そう思われがちですが、
現時点ではそれは間違いです。
現在のインターネットは、
-
IPv4
-
IPv6
この 両方が使える状態(デュアルスタック) が最も安定します。
どちらか一方だけでは、
必ず見られないサイトが出てきます。
対処法:IPv4(PPPoE)の設定を行う
では、どうすれば解決するのでしょうか。
ポイントは、
どこにルーター機能があるか
です。
VDSL宅内装置にルーター機能がある場合
-
VDSL宅内装置の設定画面で
-
IPv4の接続IDとパスワードを設定
この場合、
後ろにつなぐWi-Fiルーターは
「Wi-Fiを飛ばすだけの機器」として使います。
ルーター機能がない場合(最も多いケース)
-
VDSL宅内装置とWi-FiルーターをLANケーブルで接続
-
Wi-Fiルーター側でIPv4の設定を行う
こちらが、今回のような症状で
最も多いパターンです。
設定に必要なもの
必要なのは、プロバイダから送られてくる
-
接続ID(ユーザー名)
-
接続パスワード
が書かれた書類です。
書類の名称はプロバイダごとに異なりますが、
必ず記載されています。
まとめ
-
マンションの回線方式は設備で決まる
-
VDSL方式ではIPv4の手動設定が必要な場合が多い
-
IPv6だけでは、すべてのサイトは見られない
-
IPv4とIPv6の両方が使える状態が重要
この仕組みを知っていれば、
今回のようなトラブルが起きても、
慌てずに対処できます。
同じ症状で困っている方の参考になれば幸いです。