CachyOSにWaydroid導入!Google Playまで使える時代に…

LinuxなのにAndroidアプリが普通に動く。
しかも、ただの重たいエミュレーターではなく、かなり軽快に動作する――。

今回は、Arch系Linuxディストリビューション「CachyOS」に、Android環境である「Waydroid」を導入してみました。

さらに今回は、Google Playストアまで利用できる「GAPPS入り」の環境で構築しています。

実際に使ってみると、想像以上に実用的でした。


検証環境

今回使用したパソコンのスペックはこちらです。

  • CPU:Intel Core i5 6500
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:500GB HDD
  • GPU:CPU内蔵グラフィック

いわゆるゲーミングPCではありません。

少し古めの普通のパソコンですが、このくらいの環境でもどこまで快適に動くのかを実際に検証していきます。


Waydroidとは?

まず最初に、Waydroidとは何なのかを簡単に説明しておきます。

Waydroidは、Linux上でAndroidを動かすための仕組みです。

ただし、一般的なAndroidエミュレーターとは少し考え方が違います。

普通のAndroidエミュレーターや仮想マシンは、コンピューターを丸ごと再現する方式です。

そのため、どうしても動作が重くなりがちです。

これに対してWaydroidは、Linuxカーネルをそのまま共有しながらAndroidを動かします。

簡単に言えば、

Linuxの中にAndroidを直接載せて動かしている

ようなイメージです。

そのため余計な処理が少なく、かなり軽量です。

起動も速く、操作感も非常にスムーズでした。


CachyOSへWaydroidを導入

それでは実際に導入していきます。

まず最初にシステムを最新状態へ更新します。

sudo pacman -Syu

これはArch系Linuxのアップデートコマンドです。

Windowsでいう「Windows Update」のようなものです。


Waydroid本体をインストール

続いて、Waydroid本体をインストールします。

sudo pacman -S waydroid

かなりあっさりインストールできます。

昔は複雑な設定が必要でしたが、最近のCachyOSでは必要な機能が最初から有効になっていることがあります。

確認のため、こちらを実行します。

waydroid check

今回の環境では特にエラーは出ませんでした。


GAPPS入りで初期化

今回はGoogle Playストアも使えるように、「GAPPS入り」で構築します。

sudo waydroid init -s GAPPS

すると、1GB以上あるAndroidイメージのダウンロードが始まりました。

Google Play関連も含めたAndroid環境を丸ごと取得しています。

今回の環境では、ダウンロードから初期化完了まで約6分ほどかかりました。


Waydroidを起動

初期化が終わったら、Waydroidのコンテナを起動します。

sudo systemctl enable --now waydroid-container

これはWaydroidのバックグラウンドサービスを起動し、次回以降も自動起動するよう設定するコマンドです。

最後にAndroid画面を表示します。

waydroid show-full-ui

すると……。

Linuxデスクトップ上にAndroid画面が表示されました。

しかも今回はGoogle Playストアまで表示されています。

つい数分前まで普通のLinuxデスクトップだったのに、完全にAndroidタブレットのような状態になっています。

かなり未来感があります。


日本語化

Waydroid起動後は、まず日本語設定を行いました。

設定画面から:

  • システム
  • 言語

を開き、日本語を追加。

その後、日本語を一番上へ移動すると、日本語環境へ切り替わります。


Wi-Fiがつながらない問題発生

ここで問題発生です。

Linux側では普通にネットへ接続できているのに、Waydroid側だけ通信できません。

実はWaydroidは、普通のAndroidスマートフォンとは少し仕組みが違います。

Android側でWi-Fiへ直接接続しているわけではなく、Linux本体のネットワークを共有して動いています。

つまり、

Linux
 └ Android(Waydroid)

という構造になっています。

そのため、Linux側のネットワーク設定やファイアウォール設定の影響を強く受けます。


原因はLinux側のファイアウォール設定

調べてみると、原因はLinux側のファイアウォール設定でした。

Waydroidでは、Android側へ通信を転送する許可が必要になる場合があります。

今回必要だった設定はこちらです。

sudo ufw allow 67
sudo ufw allow 53
sudo ufw default allow FORWARD

67番ポートはDHCP、53番ポートはDNS通信です。

さらに、FORWARD設定によってLinuxからWaydroidへの通信転送を許可しています。

設定後、Waydroidを再起動。

すると、無事インターネットへ接続できました。

Google Playストアも正常に読み込まれています。

ここはかなりLinuxらしいポイントです。


実際にAndroidアプリを動かしてみる

ブラウザ系アプリ

まずはブラウザ系アプリ。

普通に起動しました。

ページの読み込みも速く、スクロールもかなり滑らかです。


ゲーム系アプリ

続いてゲーム系アプリです。

CPU内蔵グラフィックという、決して高性能とは言えない環境ですが、意外としっかり動いています。

もちろん、最新3Dゲームを最高設定で快適に遊ぶというわけではありません。

ですが、軽めのゲームや2D系タイトルであれば、想像以上に普通に遊べます。

特に驚いたのは、動作の軽さです。

一般的なAndroidエミュレーターのような重さが少なく、起動も比較的スムーズでした。

WaydroidはLinuxカーネルを共有して動いているため、仮想マシン系エミュレーターより軽量に動作しやすいという特徴があります。


LinuxとAndroidを同時利用できる面白さ

WaydroidはAndroid画面をウィンドウ化できます。

つまり、

  • Linuxアプリ
  • Androidアプリ

を同時に並べて利用できます。

Linuxで作業しながら、隣でAndroidアプリを動かす。

これはWaydroidならではの面白さだと感じました。


もう一台のPCでも検証

今回は、もう一台のパソコンにもWaydroidを導入してみました。

こちらでもAndroidゲームを実際に動かしながら検証しています。

環境が変わっても、しっかりAndroidアプリが動いているのはかなり面白いです。

もちろんゲームによって相性はありますが、軽量なタイトルであれば十分遊べるレベルでした。


Linuxの未来感を感じる環境

正直、Linuxというと、

  • 難しい
  • 一般人には無理

そんなイメージを持たれがちです。

ですが最近のLinuxは、こうしてAndroidまで動かせる時代になっています。

しかも、特別高性能なパソコンがなくても、少し古めの普通のPCで試せるのが面白いところです。

CachyOSとWaydroidの組み合わせは、かなり可能性を感じました。

Linuxをすでに使っている方はもちろん、

「Linuxちょっと気になってる」

という方にも、ぜひ一度試してみてほしいです。

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