Kubuntu最大の弱点?日本語入力問題を検証してみた

WindowsからLinuxへ移行するならKDE Plasmaがおすすめ

WindowsからLinuxへ移行するなら、私は以前からKDE Plasmaをおすすめしています。

その理由は非常にシンプルです。

KDE Plasmaは、

  • スタートメニュー
  • タスクバー
  • システムトレイ(通知領域)
  • ウィンドウ操作

などがWindowsと非常によく似ているためです。

実際にさまざまなLinuxディストリビューションを検証してきましたが、Windowsユーザーが最も違和感なく移行しやすいデスクトップ環境のひとつだと感じています。

そのため、Windows 10のサポート終了をきっかけにLinuxを検討している方には、KDE Plasmaを搭載したLinuxをおすすめすることが多いです。

KubuntuとUbuntu+KDEという2つの選択肢

KDE Plasmaを使う場合、多くの人が候補に挙げるのがKubuntuです。

KubuntuはUbuntuをベースにしながら、最初からKDE Plasmaを搭載しています。

つまりインストール直後からKDE環境を利用できます。

一方でUbuntuには標準でGNOMEというデスクトップ環境が採用されています。

GNOMEも完成度の高い環境ですが、Windowsとは操作感が少し異なります。

そのため、

「Windowsに近い見た目がいい」

という方はKDEを選ぶケースが多いでしょう。

実はUbuntuでも後からKDE Plasmaを追加できます。

つまり、

  • 最初からKDEを使うKubuntu
  • UbuntuにKDEを追加して使うUbuntu+KDE

という2つの選択肢が存在します。

実は大きな違いがある日本語入力

さらにもうひとつ大きな違いがあります。

それが日本語入力です。

Ubuntuはインストール直後からMozcが利用でき、日本語入力が可能です。

しかし私が検証したKubuntu 26.04 LTSでは、インストール直後に日本語入力が利用できませんでした。

英数字は入力できますが、日本語へ変換できません。

Linuxに慣れている人なら簡単に解決できますが、初心者の方にとっては大きな壁に感じるかもしれません。

つまり、

Kubuntu

  • KDE Plasmaが最初から使える
  • 日本語入力の設定が必要

Ubuntu

  • 日本語入力が最初から使える
  • KDEは後から追加する必要がある

という違いがあります。

そこで今回は、

「Kubuntuへ日本語入力を追加する」

のと、

「UbuntuへKDEを追加する」

のはどちらが簡単なのかを検証してみました。


Kubuntuで日本語入力を設定する

まずはKubuntuです。

起動するとKDE Plasmaが表示されます。

見た目は非常にWindowsに近く、

  • 左下のアプリランチャー
  • 下部タスクバー
  • 右下の通知領域

などが配置されています。

しかしブラウザを開いて日本語入力を試すと入力できませんでした。

Mozcをインストールする

まずパッケージ情報を更新します。

sudo apt update

続いてシステムを更新します。

sudo apt upgrade -y

その後、日本語入力環境をインストールします。

sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-configtool

Fcitx5を有効化する

インストール後は、

「システム設定」

「キーボード」

「仮想キーボード」

を開きます。

ここで

「Fcitx 5 Wayland Launcher」

を選択します。

設定後にログアウトし、再ログインします。

その後、画面右下の入力メソッドアイコンからMozcを選択すると、日本語入力が利用できるようになります。

実際に「こんにちは」と入力したところ、問題なく変換できました。

設定作業は数分で完了します。


UbuntuにKDE Plasmaを追加する

続いてUbuntuです。

Ubuntuは標準でGNOMEを採用しています。

また、日本語入力はインストール直後から利用可能でした。

しかし今回の目的はKubuntuとの比較です。

そこでUbuntuへKDE Plasmaを追加していきます。

KDE Plasmaをインストール

まずターミナルを開きます。

sudo apt install kubuntu-desktop

インストールにはかなり時間がかかります。

私の環境では20分以上かかりました。

途中でログインマネージャの選択画面が表示されます。

GDM3

Ubuntu標準

SDDM

KDE Plasma標準

今回はKDE環境として比較したいため、SDDMを選択しました。

KDEでログインする

インストール完了後に再起動します。

ログイン画面左下からセッションを選択し、

「Plasma」

を選んでログインします。

するとKDE Plasmaが起動しました。

見た目はほぼKubuntuです。


Ubuntu+KDEでも日本語入力設定が必要だった

ところが意外な問題が発生しました。

Ubuntuでは日本語入力が使えていたにも関わらず、KDE Plasmaへ切り替えると日本語入力ができません。

調べてみると、入力システムの設定が必要でした。

IBus Waylandを設定する

システム設定を開き、

「キーボード」

「仮想キーボード」

を開きます。

そこで

「IBus Wayland」

を選択します。

設定後にログアウトし、再ログインします。

すると再びMozcが利用できるようになりました。


KubuntuとUbuntu+KDEを比較

見た目は非常によく似ています。

しかし内部構成には違いがあります。

アプリが重複する

Ubuntu+KDEでは、

  • GNOME Terminal
  • Konsole

の両方が存在します。

さらに、

  • Ubuntu App Center
  • Discover

も共存する場合があります。

そのため初心者の方は少し混乱するかもしれません。

一方のKubuntuは最初からKDE向けに構成されているため、全体的に統一感があります。

メモリ使用量を比較

起動直後の状態で比較しました。

Ubuntu+KDE

約1.5GB

Kubuntu

約1.4GB

差は約100MBでした。

思っていたほど大きな差ではありません。

普段使いで体感できるレベルではないでしょう。


結論:KDEを使うならKubuntuがおすすめ

今回の検証で最も意外だったのは作業時間です。

Kubuntu

  • 日本語入力設定:約5分

Ubuntu+KDE

  • KDE導入と設定:約30分以上

私は当初、

「Kubuntu最大の弱点は日本語入力」

だと思っていました。

しかし実際に試してみると、日本語入力の設定は数分で終わります。

むしろUbuntuへ後からKDE Plasmaを追加する方が時間も手間もかかりました。

そのため、

最初からKDE Plasmaを使いたいのであれば、私はKubuntuをおすすめします。

確かに日本語入力という最初の壁はあります。

しかしその壁は思っていたよりもずっと低いものでした。

WindowsからLinuxへ移行するのであれば、今でもKDE Plasmaは非常に魅力的な選択肢だと思います。

皆さんなら、

「Kubuntu」と「Ubuntu+KDE」

どちらを選びますか?

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