
以前、Kamuriki LGXを紹介した動画で、
「これって萌えぶんちゅみたいですね」
というコメントをいただきました。
記事→ KamurikiLGX
動画→ https://youtu.be/SjMOPgZQMLU
正直その時の私は、
「萌えぶんちゅって何だろう?」
という状態でした。
そこで調べてみたところ、なかなか面白いLinux文化が見えてきました。
Moebuntuとは?

Moebuntu(萌えぶんちゅ)とは、Ubuntuを萌え系・アニメ風にカスタマイズするプロジェクトです。
萌えぶんちゅ→ https://moebuntu.web.fc2.com/
テーマやアイコンを変更し、かわいらしいデスクトップ環境を作ることができます。
実際のスクリーンショットを見ると、かなりピンク色を基調としたデザインになっており、「萌えUbuntu」という名前がぴったりの見た目です。
Linuxというと黒い画面や難しいコマンドをイメージする方も多いと思いますが、このような見た目を楽しむ文化も存在しています。
しかし調べていくと、Moebuntuに関する情報はUbuntu 22.04頃までのものが多く、最近のUbuntu 26.04環境では状況が変わっているようでした。
そこで見つけたのが今回紹介するKawaiintuです。
Kawaiintuとは?

Kawaiintuは一部で「Moebuntuの後継」とも呼ばれているプロジェクトです。
Kawaiintu→ https://github.com/mifjpn/Kawaiintu-kantan-script-for-Ubuntu26.04
名前だけ聞くと新しいLinuxディストリビューションのように思えますが、実際は違います。
KawaiintuはUbuntuそのものを置き換えるOSではありません。
Ubuntuに対して、
- テーマ
- アイコン
- 壁紙
- システム音
などを自動で適用するための設定スクリプト集です。
Windowsで例えるなら、OSを再インストールするのではなく、デスクトップテーマをまとめて変更するようなイメージです。
Ubuntuの安定性や使いやすさはそのままに、見た目だけをかわいく変更できます。
現在はUbuntu 26.04向けに作られており、比較的簡単に導入できるよう工夫されています。
導入前の準備

Kawaiintuを利用するためには、あらかじめUbuntu 26.04がインストールされている必要があります。
まだUbuntuを導入していない場合は、先にUbuntuのセットアップを済ませておきましょう。
Kawaiintuをダウンロードする
GitHubのリリースページからKawaiintuをダウンロードします。
→ https://github.com/mifjpn/Kawaiintu-kantan-script-for-Ubuntu26.04
ページの下部までスクロールするとダウンロードリンクがあります。
ダウンロードしたファイルを展開すると、設定スクリプトが含まれています。
Kawaiintuメニューを起動する

展開したフォルダの中にある「kawaset」を実行します。
右クリックして「プログラムとして実行」を選択してください。
するとKawaiintu専用のメニューが表示されます。
最初に必ず実行する設定

メニューが表示されたら、まず最初に
「Base Setting(Do first!)」
を実行します。
これは後のテーマ変更に必要な設定を行う重要な手順です。
この工程を飛ばすとテーマが正常に適用されない場合があります。
メニュー番号「1」を入力して実行します。
User Themes拡張機能をインストール
しばらくするとGNOME Shell Extension Managerが起動します。
ここでGNOMEテーマを変更するための拡張機能を導入します。

手順
- 「Browse(探す)」タブを開く
- 「User Themes」を検索
- 「Install」をクリック
- 「Installed(インストール済み)」タブへ移動
- User ThemesがONになっていることを確認
これでGNOMEのShellテーマを変更できるようになります。
GNOME Tweaksをインストール
続いてGNOME Tweaksをインストールします。

これは必須ではありませんが、テーマの確認やカスタマイズに便利なツールです。
ターミナルを開いて以下を実行します。
sudo apt install gnome-tweaks
インストール後はアプリ一覧から「Tweaks」として起動できます。
GNOME Tweaksでは、
- テーマ確認
- フォント変更
- アイコン変更
- カーソル変更
などを行うことができます。
テーマを変更してみる
準備ができたらテーマを適用していきます。

Kawaiintuには複数のカラーテーマが用意されています。
今回は「Pink」2番を選択しました。
適用すると、
- ウィンドウテーマ
- Shellテーマ
が自動的に変更されます。
通常GNOMEのテーマ変更は複数の設定が必要ですが、Kawaiintuならほぼワンクリックで適用できます。
用意されているテーマ例
- Pink
- Blue
- Green
- Purple
- Rose
など。
アニメ系の壁紙と組み合わせるとかなり印象が変わります。
アイコンテーマを適用
続いてアイコンテーマを適用します。
メニューの「12」を選択します。
フォルダやアプリケーションアイコンが変更され、デスクトップ全体の統一感が増します。
途中でエラーが表示される場合もありますが、環境によってはそのまま続行できる場合があります。
その他のカスタマイズ
Kawaiintuではさらに、
- 壁紙
- カーソル
- システム音
- 各種テーマ
なども適用できます。
今回は適用できる項目を一通り試してみました。
するとUbuntu標準とはかなり違う見た目になります。

実用性はどうなの?
見た目は大きく変わりますが、中身はUbuntuです。
そのため、
- Firefox
- LibreOffice
- Steam
- Visual Studio Code
などのソフトウェアはそのまま利用できます。
仕事やプログラミング用途はもちろん、ゲーム用途でも問題ありません。
かわいさと実用性を両立できるのがKawaiintuの魅力です。
GNOME Tweaksで変更内容を確認する
テーマ適用後はGNOME Tweaksで変更内容を確認できます。
「外観」を開くと、
Shellテーマ
上部バーやアクティビティ画面などGNOME本体の見た目
アイコンテーマ
フォルダやアプリのアイコンデザイン
カーソルテーマ
マウスポインターのデザイン
フォント
文字の表示設定
などを確認できます。
「どこが変わったのか分からない」という場合は、まずTweaksを確認してみると良いでしょう。
元に戻す方法
カスタマイズすると、
「元に戻せるの?」
と不安になる方もいると思います。
安心してください。
Kawaiintuには削除機能も用意されています。

手順
- Kawaiintuのフォルダを開く
- kawasetを右クリック
- ターミナルで開く
- Kawaiintuメニューを表示
ここから「Remove(削除)」の項目を順番に実行します。
テーマ、アイコン、追加設定など、導入した内容に対応した削除メニューが用意されています。
順番に実行していくことで、Ubuntuの見た目を元の状態へ戻せます。
まとめ
今回はMoebuntuの後継とも言われるKawaiintuを試してみました。
KawaiintuはUbuntu 26.04向けのカスタマイズスクリプトで、
- テーマ変更
- アイコン変更
- 壁紙変更
- システム音変更
などを簡単に行えます。
Linuxというと機能性や軽さばかりが注目されがちですが、このような見た目を楽しむ文化も存在しています。
最近はKamuriki LGXやKawaiintuなど、ピンク系のデスクトップに触れる機会が増えてきました。
もしかすると私が知らないだけで、Linuxの世界にはまだまだ面白い文化や変わったカスタマイズがたくさんあるのかもしれません。



