
Windows 10のサポート終了が近づいています。
2026年10月までは延長サポート(ESU)がありますが、それ以降は利用が推奨されなくなります。
そこで今回は、Windows 11に対応していない東芝のノートパソコンを借りてきて、本当にまだ使えるのかを検証してみました。
Windows 10は使えなくなっても、ハードウェアがまだ元気ならLinuxを導入することで活用できる可能性があります。
まずはパソコンの中を確認してみる

今回のパソコンは東芝の法人向けノートPCです。
まずはメモリを確認しました。
この機種は裏ブタを開けるだけでメモリスロットにアクセスできます。
確認してみると、メモリスロットは2基搭載されており、現在は8GBメモリが1枚だけ搭載されていました。
つまり空きスロットが1つあります。
同じ8GBメモリを追加すれば16GB化も可能です。
ただしDDR4-2400の8GBメモリは中古でも3000円前後します。
もちろん増設する価値はありますが、まずは現状の性能で十分使えるかを確認することにしました。
分解してSSDとWi-Fiを確認
さらに本体を分解して内部を確認しました。
内部は非常にきれいな状態で、ホコリもほとんどありません。
ストレージは少し変わった構成でした。
2.5インチドライブ用スペースにM.2 SSD 128GBが搭載されています。
容量が足りなければ512GBや1TBへ交換することも可能です。
ただし中古価格でも5000円~7000円程度します。
今すぐ交換が必要というわけではありません。
Wi-FiモジュールはIntel 8265NGWでした。
Wi-Fi 5対応です。
最新のWi-Fi 6やWi-Fi 7ではありませんが、YouTubeやオンライン会議、Webブラウジングなら十分実用的です。
本当に増設は必要なのか?
今回確認して感じたのは、このパソコンにはまだ拡張性が残されているということです。
確かに、
- メモリ16GB化
- SSD大容量化
を行えばさらに快適になります。
しかし現在の構成は、
- Core i5-7300U
- メモリ8GB
- SSD 128GB
です。
Windows 11には対応していません。
しかし性能不足というわけではありません。
そこで今回は、増設を行う前にLinuxをインストールして使い勝手を確認することにしました。
Linux Mintを選んだ理由

Linuxには多くの種類があります。
UbuntuやZorin OSも初心者向けとして人気があります。
今回はその中でもLinux Mintを選びました。
Linux Mintは、
- 安定性が高い
- Windowsに近い操作感
- 初心者向けとして人気
という特徴があります。
■Linux Mint
https://www.linuxmint.com/
WindowsからLinuxへ移行する人にとって、比較的違和感なく使えるディストリビューションです。
Linuxへ移行する前に注意したいこと

今回想定しているのは、パソコンが2台ある環境です。
例えば、
- 新しいWindows 11対応PCを購入する
- 古いWindows 10 PCをLinux化する
という使い方です。
現在使っているパソコンが1台しかない状態で、いきなりLinuxへ移行するのは初心者には少しリスクがあります。
インストールに失敗した場合や、USBメモリを作り直したい場合に作業用パソコンがなくなってしまうからです。
そのため、Linuxを試すならもう1台利用できるパソコンがあると安心です。
Linux Mintをインストール
Windows 10上でLinux MintのISOファイルをダウンロードします。
■Linux Mint
https://www.linuxmint.com/
続いてRufusを利用してUSBインストールメディアを作成しました。
8GB以上のUSBメモリがあれば十分です。
作成後はBIOSからUSB起動を選択します。
USBから起動するとLinux Mintをインストールせずに試すこともできます。
この段階で、
- Wi-Fiが使えるか
- 画面表示に問題がないか
- タッチパッドが動くか
などを確認できます。
問題がなければインストールを実行します。
インストール作業自体は非常に簡単で、画面の案内に従って進めるだけでした。
日本語入力の設定
インストール後に気付いたのは、日本語入力が最初は有効になっていなかったことです。
しかし設定は簡単でした。

システム設定の「入力方式」を開き、
- 日本語を選択
- 言語サポートパッケージをインストール
- 入力方式フレームワークをfcitxへ変更
します。
その後ログアウトして再ログイン。
システムトレイからMozcを追加するだけで日本語入力が利用できるようになりました。
Linuxというとターミナル操作のイメージがありますが、今回はほぼマウス操作だけで設定できました。
実際に使ってみた感想
まず驚いたのは起動速度です。
SSDのおかげもありますが、デスクトップ表示まで非常にスムーズです。
FirefoxでYouTubeを再生してみると、1080p動画も問題なく再生できました。
ブラウザで複数タブを開いても快適です。
LibreOfficeによる文書作成や表計算も問題ありませんでした。
一般的な事務作業であれば十分実用的です。
Linux Mintはなぜか体感速度が速い

しばらく使っていて特に印象的だったのがアプリの起動速度です。
Firefox
ファイルマネージャー
設定画面
LibreOffice
どれもクリックしてすぐに起動します。
これまでUbuntuやZorin OSなども試してきましたが、このパソコンではLinux Mintが特に軽快に感じました。
システムモニターを確認するとメモリ使用量は約2.9GB。
特別少ないわけではありません。
つまり速く感じる理由は単純なメモリ消費量ではなく、デスクトップ環境やシステム全体の最適化によるものかもしれません。
Windows 11非対応だから捨てるのはもったいない

今回分解して確認した結果、
- メモリ増設可能
- SSD交換可能
- Wi-Fiも実用レベル
ということが分かりました。
つまりWindows 11に対応していないからといって、ハードウェアが使えなくなったわけではありません。
今回のパソコンは法人向けモデルなので、実際にはWindows 10サポート終了に合わせて回収やリサイクルされることも多いでしょう。
企業としては当然の判断です。
しかし個人利用という視点で見ると、まだ十分活用できる性能を持っています。
古いパソコンに新しい役割を与える

もちろん新しいWindows 11対応PCを購入することを否定するつもりはありません。
ただ、その時に古いパソコンをどうするかを考えてみてください。
例えば、
- YouTube専用PC
- ネット閲覧専用PC
- 学習用PC
- 文書作成用PC
として活用することができます。
パソコンを長く使うことは、出費を抑えるだけではありません。
電子機器の廃棄を減らし、環境負荷の低減にもつながります。
まとめ
今回の検証を通して分かったのは、Windows 11非対応だからといって性能不足とは限らないということです。
実際にLinux Mintをインストールしてみると、まだまだ現役で使えることが分かりました。
ちなみに今回のパソコンは借り物です。
Linux Mintをインストールしてしまいましたが、この状態のまま返却する予定です。
もしかすると持ち主の方は、
「なんかWindowsがミントになってる」
と驚くかもしれません。
もちろん事前に許可はいただいていますのでご安心ください。
もしご自宅にWindows 11非対応のパソコンが眠っているなら、処分してしまう前に一度Linuxを試してみてはいかがでしょうか。
意外と、あと数年は活躍してくれるかもしれません。



