
今回は、前回Linux MintをインストールしたSSDを取り外し、別のパソコンへ移植したらどうなるのかを検証してみました。
前回使用したパソコンは借り物なのですが、まだ返却まで少し時間があります。
せっかくなので、その間にちょっと面白い実験をしてみようと思います。
検証に使用するパソコン
まずは前回Linux Mintをインストールしたパソコンのスペックです。

Linux MintをインストールしたPC
- CPU:Core i5-7300U
- メモリ:8GB
- SSD:128GB
そして今回SSDを移植するパソコンはこちらです。
移植先のPC
- CPU:Core i5-5200U
- メモリ:4GB
- Wi-Fi:Intel AC7265
一見すると似たようなノートパソコンですが、実際にはかなり違います。
前回のPCと比較すると、
- CPUの世代が違う
- メモリ容量が半分
- Wi-Fiチップが違う
という違いがあります。
つまり今回の検証は、単にSSDを別の場所へ移動するだけではありません。
実質的には別のパソコンへ環境を移植する検証です。
SSDを移植したらどうなる?

「そんなことして大丈夫なの?」
と思う方も多いのではないでしょうか。
私も最初はそう思いました。
普通に考えると、
「別のパソコンなんだから再インストールが必要なのでは?」
と思いますよね。
特にWi-Fiやグラフィック関連はドライバーが変わるため、
- 起動途中で止まる
- Wi-Fiが使えない
- 最悪の場合は起動しない
ということも考えられます。
果たしてLinux Mintはどうなのでしょうか。
SSDを移植してみる
まずは前回のパソコンからSSDを取り外します。
そして今回のパソコンへ取り付けます。
取り付け作業自体は通常のSSD交換と同じです。
SSDの取り付けが完了したら、いよいよ電源を投入します。

正直なところ、何かしらエラーが出ると思っていました。
しかし結果は予想外でした。
Linux Mintは問題なく起動!
なんと、Linux Mintは普通に起動しました。
しかも驚いたのは起動しただけではありません。
日本語入力の設定もそのまま残っています。
ユーザー設定も維持されています。
まるで同じパソコンを使い続けているかのようです。
Wi-Fiは認識するのか?
続いてWi-Fiを確認してみます。
ネットワーク設定を開いてみると、周囲のSSIDが正常に表示されています。
つまりWi-Fiアダプターは認識できています。
実際に接続してみると問題なく接続できました。
もちろんインターネットも利用できます。
Wi-Fiチップが変わっているにもかかわらず、そのまま利用できたのは驚きでした。
FirefoxやYouTubeは快適?
続いてFirefoxを起動してみます。
これが予想以上に速いです。
今回のパソコンはCore i5-5200U搭載モデルで、決して高性能とは言えません。
しかしFirefoxはストレスなく起動します。
さらにYouTubeも再生してみました。
結果は問題なし。
動画再生もスムーズで、普段使いで困るような印象はありませんでした。
メモリ使用量を確認
システムモニターで確認したところ、YouTube再生中のメモリ使用量は約2.5GBでした。
今回のパソコンは4GBメモリです。
つまりまだ約1.5GBの余裕があります。
Windows 11では4GBメモリだと厳しい場面もありますが、Linux Mintならまだ十分実用的に使えそうです。
アプリの起動速度も快適
今回特に驚いたのがアプリの起動速度です。
ファイルマネージャー
クリックするとすぐ起動。
設定画面
こちらもほぼ一瞬。
LibreOffice
多少待つものの十分実用的です。
CPU性能が下がり、メモリも半減しているにもかかわらず、体感速度はかなり良好でした。
Vrewは動くのか?
さらに動画編集や字幕作成で利用しているVrewも試してみました。
VrewはLinux版も提供されており、AppImage形式で配布されています。
AppImageはインストール不要で実行できる形式です。
ダウンロードして実行権限を付与し、起動してみます。
結果は問題なし。
ログインも正常に行えました。
プロジェクト作成画面も表示され、簡単な動画編集なら十分実用的に利用できそうです。
本当に偶然だったのか?
ここで一つ疑問が出てきました。
「たまたま運が良かっただけでは?」
私もそう思いました。

そこでさらに別のパソコンでも試してみることにしました。
用意したのはCore i3-10105搭載のデスクトップパソコンです。
ノートパソコンとは構成が大きく異なります。
もしLinux Mintがハードウェアの違いに弱いのであれば、ここで問題が出るはずです。
しかし結果は……
こちらもSSDを接続しただけで普通に起動しました。
SSD移植はどんな時に役立つ?

今回の検証結果を見ると、SSD移植には様々な活用方法が考えられます。
パソコンが故障した時

液晶やマザーボードが故障しても、SSDが無事なら別のパソコンへ移植して環境を引き継げる可能性があります。
パソコンの買い替え

新しいパソコンへ買い替える際、再インストールや設定作業を大幅に減らせる可能性があります。
余っているパソコンの活用
使っていないパソコンへSSDを移植するだけで、同じ環境を再利用できるかもしれません。

まとめ
今回の検証では、
- Core i5-7300U ノートPC
- Core i5-5200U ノートPC
- Core i3-10105 デスクトップPC
という異なる環境で同じSSDを試しました。
結果として、
- Linux Mint起動
- Wi-Fi認識
- インターネット接続
- Vrew起動
を確認できました。
もちろん、すべてのパソコンで必ず成功するとは限りません。
しかし今回の結果を見る限り、Linux Mintはハードウェアの違いにかなり柔軟に対応できるようです。
個人的に一番驚いたのは、
- CPUが違う
- メモリ容量が違う
- Wi-Fiチップも違う
そんな環境でも普通に起動したことでした。
古いパソコンや余っているパソコンをお持ちの方は、一度試してみると面白いかもしれません。



