
最近、ChatGPTを使う人が急激に増えています。
文章作成、調べもの、画像生成、プログラム作成など、AIは私たちの日常に少しずつ入り込んできました。
あなたは、ChatGPTを使っていますか?
一方で、Microsoftからは「Copilot+ PC」という、AIを前提に設計された新しいパソコンも登場しました。
しかし、ここで多くの人が疑問に思うことがあります。

- AI PCを買えばChatGPTも速くなるの?
- 画像生成もパソコンだけでできるようになるの?
- ChatGPTとCopilot+ PCはどんな関係なの?
実は、このあたりは非常に勘違いされやすいポイントです。
結論から言うと、
ChatGPTとCopilot+ PCは、そもそもAIが動いている場所が違います。
この記事では、クラウドAI、ローカルAI、Copilot+ PCの違いを、実際にOllamaを動かした検証結果も交えながら解説します。
AIが動く場所は大きく3種類ある
AIと聞くと、すべて同じように見えるかもしれません。
しかし実際には、AIが処理を行っている場所には大きく3つあります。

1. インターネット上のデータセンター(クラウドAI)
例:
- ChatGPT
- Claude
- Gemini
2. 自分のパソコン内部(ローカルAI)
例:
- Ollama
- LM Studio
- Stable Diffusion
3. Windowsに組み込まれたAI
例:
- Copilot+ PC
- NPUによるAI処理
この3つの違いを理解すると、現在のAIパソコンの仕組みが分かりやすくなります。
ChatGPTはパソコンの中で動いているわけではない
まずChatGPTについて見てみましょう。
多くの人はブラウザを開いて、ChatGPTに質問しています。
しかし、実際にAIが考えている場所は、皆さんのパソコンではありません。
処理をしているのは、
インターネットの向こう側にある巨大なデータセンターです。

流れとしては、
自分のパソコン
↓
インターネット
↓
AIサーバー
↓
回答
↓
パソコンへ表示
となっています。
つまり、皆さんのパソコンは、
- 質問を送る
- 回答を受け取る
- 画面に表示する
という役割をしています。
そのため、
- 古いパソコン
- スマートフォン
- タブレット
でも、ほぼ同じChatGPTを利用できます。
ClaudeやGeminiも同じクラウドAI
実は、
- Claude
- Gemini
も基本的な仕組みは同じです。
AIはGoogleやOpenAIなどが管理する巨大なサーバー上で動いています。
そこには大量のGPUが搭載されており、高度な計算を高速で処理しています。
だから利用者側のパソコンに、
「高性能GPU」
は必要ありません。
インターネットにつながる環境があれば、最新AIを利用できます。
AIには文章生成、画像生成、動画生成などがある
AIと一言で言っても、実はいろいろな種類があります。

例えば、
- 文章を書くAI
- 画像を作るAI
- 動画を作るAI
- 音楽を作るAI
- プログラムを書くAI
などがあります。
最近では画像生成AIや動画生成AIも身近になりました。
しかし、これらも多くの場合はクラウド側で処理されています。
つまり、画像を作っているのは、
皆さんのパソコンではなく、
インターネットの向こう側にあるAIサーバーなのです。
Ollamaなら自分のパソコンでAIを動かせる
一方で、AIを自分のパソコンだけで動かす方法もあります。
代表的なのが、
- Ollama
- LM Studio
です。

これらを使うと、チャットAIをローカル環境で動かすことができます。
また、
Stable Diffusion
のような画像生成AIを使えば、画像生成もパソコンだけで行えます。
つまり、
「AIを借りる」
のではなく、
「AIを自分のPCに置く」
という使い方ができます。
実際にOllamaでローカルAIを動かしてみる
今回はOllamaを使って、ローカルAIを試してみました。
まずOllamaをインストールすると、パソコン内部でAIモデルを動かす環境が準備されます。
次に利用するAIモデルを選びます。
今回は比較的軽量な、
Gemma(ジェマ)
というAIモデルを使用しました。
初回だけ、AIモデルのダウンロードが行われます。
AIモデルのデータがインターネットから自分のパソコンへ保存されます。
このダウンロードには時間がかかる場合があります。
しかし、一度保存してしまえば、次回からはそのAIモデルをパソコン内部で利用できます。
つまり、自分専用のAI環境を作ることができます。
ローカルAIは本当にパソコンだけで動くのか?
今回は、
「今、私が質問した瞬間、パソコンの中では何が起きていますか?」
という質問を入力しました。

すると、パソコン内部でAI処理が始まりました。
流れとしては、
質問入力
↓
AIモデルを読み込み
↓
CPUやGPUで計算
↓
文章を生成
という処理をすべて自分のPCで行っています。
つまり、この瞬間、
自分のパソコンが小さなAIサーバーになっている状態です。
回答までに85秒。でも重要なのは速度ではない
今回、回答が表示されるまでに、
約85秒
かかりました。
ChatGPTなら数秒で返ってくることも多いため、遅く感じます。
しかし、重要なのは処理している場所です。
ChatGPTの場合、
巨大なデータセンターにある大量のGPU
が計算しています。
一方、今回のOllamaでは、
自分のパソコン自身
がAIを動かしています。
今回使用したパソコンは、
- Core i5-6500
- メモリ16GB
- GPUなし
という現在では少し古い構成です。
それでも、時間はかかりましたがAIを動かして回答を生成できました。
これは大きなポイントです。
古いPCでもAIは動かせる時代へ
もちろん、最新クラウドAIと同じ速度や性能を出すことは難しいです。

しかし、
「古いパソコンだからAIは無理」
という時代ではなくなっています。
用途に合わせたAIモデルを選べば、
自分のパソコンでもAIを動かせる時代になっています。
今後、
- PC性能の向上
- AI専用チップの普及
によって、ローカルAIはさらに身近になるでしょう。
画像生成AIには高性能GPUが必要
Stable Diffusionのような画像生成AIも、ローカル環境で動かすことができます。

文章から画像を作ったり、
写真を加工したり、
さまざまなAI処理が可能です。
しかし、ここで問題になるのがPC性能です。
チャットAIの場合は、小さなAIモデルなら一般的なパソコンでも動作します。
一方、
画像生成AIや動画生成AI
になると必要な計算量が大きく変わります。
特に重要なのが、
GPUとVRAM(ビデオメモリ)
です。
VRAMが少ないと、
- 大きなAIモデルを読み込めない
- 生成速度が遅くなる
といった問題が発生します。
動画生成AIではさらに大量の計算が必要になります。
そのため、
- ゲーミングPC
- クリエイター向けPC
のような高性能環境が必要になる場合があります。
Copilot+ PCはAI専用PCなのか?

ここでCopilot+ PCの話になります。
AI PCという名前を聞くと、
「AIが全部パソコンだけで動く」
と思うかもしれません。
しかし、実際には少し違います。
Copilot+ PCには、
NPU(AI専用プロセッサー)
が搭載されています。
NPUは、Windows内で動くAI機能を高速処理するための専用チップです。
例えば、
- リアルタイム字幕
- Webカメラの背景ぼかし
- WindowsのAI機能
- 今後登場するAIエージェント
などに利用されます。
つまりCopilot+ PCは、
WindowsをAI対応OSへ進化させるためのパソコン
なのです。
Copilot+ PCならChatGPTの画像生成も速くなる?

では、Copilot+ PCを使えばChatGPTの画像生成も速くなるのでしょうか。
答えは、
現時点では、必ずしもそうではありません。
理由は、
ChatGPTやGeminiの画像生成は、多くの場合クラウド側で処理されるからです。
つまりCopilot+ PCを使っていても、
画像を作っているのはインターネットの向こう側にあるサーバー
ということです。
もちろん今後は、パソコンだけで動くAIも増えていくでしょう。
しかし、大規模な画像生成や動画生成では、現在でもクラウドAIの方が高速で高品質です。
まとめ:AIは「どこで動くか」が重要

今回伝えたかったことは、
AIには、どこで動くかの違いがある
ということです。
整理すると、
| 種類 | 代表例 | AIが動く場所 |
|---|---|---|
| クラウドAI | ChatGPT・Claude・Gemini | データセンター |
| ローカルAI | Ollama・Stable Diffusion | 自分のPC |
| AI PC | Copilot+ PC | Windows内+クラウド |
です。
この違いを知っておくと、
「AI PCを買えば全部のAIが速くなる」
という誤解を防ぐことができます。

これからWindowsにはAIエージェントなど、新しいAI機能が次々に追加されていきます。
これからのパソコン選びでは、
「どんな性能なのか」
だけではなく、
「そのAIはどこで動くのか」
を考えることが、ますます重要になっていくでしょう。



