
Linuxを使っていると、
「海外の動画配信サービスは問題なく利用できるの?」
「VPNはLinuxでも簡単に使えるの?」
と疑問に思ったことはありませんか。
前回は、Windowsで無料VPNの「ProtonVPN」を利用し、海外の動画配信サービス「Tubi」が視聴できるかを検証しました。
今回は環境を大きく変え、
- OS:CachyOS
- VPN:Windscribe
- 動画配信サービス:HIDIVE
という組み合わせで検証していきます。
Linuxでも海外の動画配信サービスは問題なく利用できるのか、VPNのインストールから実際のアクセス、動画再生まで順番に確認しました。
今回の検証について
今回の記事は、VPNを利用した場合にHIDIVEへアクセスできるかどうかを確認する技術的な検証を目的としています。
VPNを利用することで、地域制限(ジオブロック)の影響を受けずにアクセスできる場合がありますが、動画配信サービスによっては利用規約で制限されていることがあります。
VPNを利用する際は、各サービスの利用規約や、お住まいの地域の法令をご確認のうえ、ご自身の判断でご利用ください。
なお、本記事の内容は撮影・検証時点の結果です。サービスの仕様やVPNの対応状況は変更される場合があります。
HIDIVEとは?
HIDIVEは、主にアメリカなど海外向けに提供されているサブスクリプション型の動画配信サービスです。

月額料金を支払うことで、日本のアニメ作品を中心に数多くの作品を視聴できます。
最新アニメから人気作品まで幅広いラインナップを取りそろえており、海外ではCrunchyrollと並んで利用されることも多いサービスです。
ただし、日本国内から通常のインターネット回線でアクセスすると、地域制限(ジオブロック)により利用できない場合があります。
そこで今回は、VPNを利用することで、この状態が変わるのかを検証します。
まずはVPNなしでアクセス
まずはVPNを利用せず、そのままHIDIVEへアクセスしてみました。
トップページから「Start your free trial」をクリックすると、本来はアカウント登録へ進めます。
しかし、日本から通常の回線でアクセスすると、地域制限を知らせるメッセージが表示されました。
やはり、日本国内から通常の接続では利用できないことが確認できました。
Windscribeをインストールする
ここからはVPNを利用して再度試していきます。
今回利用したVPNはWindscribe(ウィンドスクライブ)です。

無料プランが用意されているため、「まずはVPNを試してみたい」という方にも人気があります。
まずは公式サイトからLinux版をダウンロードします。
CachyOSはArch Linuxベースなので、Arch Linux向けのパッケージを利用してインストールしました。
ダウンロード後はターミナルからインストールを行います。
まず、ダウンロードしたファイル名を確認し、ダウンロードフォルダーへ移動します。
その後、パッケージを指定してインストールを実行します。
インストールが完了したらWindscribeを起動し、「今すぐ始める」をクリックします。
ユーザー登録では、ユーザー名とパスワードを設定するだけで利用を開始できます。
Linuxというと設定が難しそうなイメージがありますが、実際にはWindowsとそれほど変わらない手順で簡単に設定できました。
VPNへ接続する
Windscribeを起動したら、「場所」をクリックすると利用できるサーバー一覧が表示されます。
今回はアメリカの無料サーバーへ接続しました。
星印が付いているサーバーは有料プラン向けなので、無料で利用できるサーバーを選択します。
しばらくするとVPNへの接続が完了しました。
HIDIVEへ再度アクセス
VPN接続後、もう一度HIDIVEへアクセスします。
すると、今度は地域制限のメッセージではなく、アカウント作成ページが表示されました。
メールアドレスとパスワードを登録すると、トップページが表示されます。
画面には、おすすめ作品や最新アニメが表示され、サービスを利用できる状態になっていることが確認できました。
Linux環境でもVPNを利用すれば、問題なくアクセスできることが分かりました。
HIDIVEは有料サービス
ここで一つ補足しておきます。
HIDIVEは、月額料金を支払って利用するサブスクリプションサービスです。
トップページまでは表示できますが、作品を視聴するにはアカウントを作成し、有料プランへ登録する必要があります。
そのため、「無料で海外の動画配信サービスを試したい」という方には、少しハードルが高いサービスかもしれません。
無料で利用できる海外動画配信サービス
海外には、広告付きで無料利用できる動画配信サービスもあります。
Plex Free Movies & TV

映画を中心に、一部アニメやテレビ番組も無料で楽しめます。
The Roku Channel

映画やドラマを中心に配信している無料サービスです。
地域制限はありますが、VPNの動作確認にも利用されています。
無料ならTubiがおすすめ
最後に、前回検証したTubiも試してみました。

Tubiは広告付きですが完全無料で利用できる動画配信サービスです。
映画、ドラマ、アニメなど幅広い作品が配信されており、アカウント登録後すぐに利用できます。
実際に複数の海外動画配信サービスを試しましたが、
「無料で始められて、動画再生まで確認しやすい」
という点では、Tubiが最も使いやすいと感じました。
VPNの動作確認や、海外動画配信サービスを体験したい方には最初のサービスとしておすすめです。
LinuxでもVPNは普通に使える時代
今回試してみて感じたのは、VPNソフトもLinuxで普通に使える時代になったということです。
以前はWindows版しか提供されていないサービスも多く、Linuxでは設定が難しい印象がありました。
しかし現在では、多くのVPNサービスがLinux向けのアプリや設定方法を提供しています。
導入のハードルは以前より大きく下がっており、海外の動画配信サービスもOSの違いをあまり意識せず利用できるようになっています。
もちろんサービスごとに対応状況は異なりますが、「Linuxだから難しい」という時代ではなくなってきていると感じました。
Windscribeを使ってみた感想
今回利用したWindscribeですが、無料プランでも接続は非常にスムーズでした。
検証中に接続が切れたり、速度が極端に低下したりすることはありませんでした。
VPNを試してみたい方や、海外サービスへ接続できるか確認したい方であれば、無料プランでも十分利用できます。
一方で、無料プランには制限もあります。
- 月間通信容量は2GB
- 利用できるサーバー数が限られる
- 利用できる国も限定される
動画を長時間視聴する場合や、毎日のように利用したい場合は、有料プランを検討するのもよいでしょう。
まずはLinuxでVPNを試したいという方には、始めやすいサービスだと感じました。
まとめ
今回は、CachyOSとWindscribeを利用し、HIDIVEへアクセスできるかを検証しました。
検証結果は次のとおりです。
- VPNなしでは地域制限により利用できなかった
- WindscribeでVPN接続するとHIDIVEへアクセスできた
- LinuxでもWindowsとほぼ同じ手順で利用できた
今回の検証から、Linuxだから動画配信サービスが利用できないということはなく、ブラウザとVPNが対応していればWindowsとほぼ同じように利用できることが確認できました。



