
Linuxへ乗り換えてみたいけれど、「Windowsと操作方法が大きく違うのでは?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
前回はFedora Workstation(GNOME版)を実際にインストールして検証しました。その結果、インストールのしやすさや日本語入力、普段使いのアプリまで非常に完成度が高いという印象を受けました。

そこで今回は、もう一つの人気エディションであるFedora KDE Plasma Desktopを実際にインストールし、Windowsユーザーでも違和感なく使えるのかを検証していきます。
今回確認したポイントは次の4つです。
- インストールは簡単なのか
- 日本語入力はすぐ使えるのか
- 必要なアプリは簡単に導入できるのか
- Windowsユーザーでも違和感なく使えるのか
実際の使用感を紹介しながら詳しく見ていきましょう。
検証環境
今回使用したパソコンはこちらです。
- CPU:Core i5-6500
- メモリ:16GB
前回Fedora Workstation(GNOME版)を検証した時と同じパソコンを使用しています。
デスクトップ環境だけを変更し、使い勝手にどのような違いがあるのかを確認しました。

Fedora KDE Plasmaをインストール
まずはFedora公式サイトからFedora KDE Plasma DesktopのISOファイルをダウンロードします。
USBメモリの作成にはVentoyを使用しました。
VentoyならUSBメモリを一度Ventoy化しておくだけで、ISOファイルをコピーするだけで起動用USBを作成できます。Linuxを何度も試したい人には非常に便利なツールです。
USBメモリを作成したらパソコンを再起動し、VentoyからFedora KDE Plasmaを選択してライブ環境を起動します。
ライブ環境ではマウスやキーボード、画面表示などを確認できます。問題がなければ「Fedora KDEをインストール」をクリックしてインストールを開始します。
言語やインストール先を設定し、約15分でインストールは完了しました。
初回起動では、
- 日本語
- キーボードレイアウト
- テーマ
- ユーザー名とパスワード
- タイムゾーン
を設定するだけで完了します。
画面の案内に従って進めるだけなので、Windowsを再インストールした経験がある方なら迷う場面はほとんどありません。
KDE PlasmaはWindowsに近いデスクトップ
起動して最初に感じたのは、Windowsに非常によく似た画面構成です。
画面左下にはスタートメニュー、下部にはタスクバー、右下には時計やネットワーク、音量などが表示されます。
アプリの検索も簡単で、カテゴリー表示や検索ボックスから目的のソフトをすぐに見つけられます。
GNOMEよりもWindowsに近い操作感なので、Linux初心者でも違和感なく使い始められるでしょう。
日本語入力は簡単に設定できる
インストール直後は、そのままでは日本語入力できませんでした。
設定画面から仮想キーボードを開き、「IBus Wayland」を選択すると日本語入力が利用できるようになります。
実際に試したところ、ひらがな入力や漢字変換も問題ありませんでした。
ターミナルを使う必要はなく、GUIだけで設定できるため初心者でも難しくありません。
Discoverからアプリをインストール
Fedora KDEには「Discover」というソフトウェアセンターが用意されています。
WindowsでいうMicrosoft Storeのような存在です。
Microsoft Edge・Google Chrome
インストール直後はMicrosoft EdgeやGoogle Chromeは表示されませんでした。
これはFlatpakやRPM Fusionがまだ有効になっていないためです。
Discoverの設定画面からソフトウェアソースを開き、
- Flathub
- RPM Fusion
を有効にすると、EdgeやChromeも検索結果に表示されるようになりました。
追加後はDiscoverからそのままインストールできます。
Visual Studio Code
Visual Studio CodeもDiscoverから簡単にインストールできました。
起動も問題なく、普段使いにも十分対応できます。
LibreOffice
LibreOfficeは標準で利用できますが、インストール直後はメニューが英語表示でした。
日本語化するには次のコマンドを実行します。
sudo dnf install libreoffice-langpack-ja
インストール後にLibreOfficeを再起動すると、日本語表示になりました。
必要なコマンドは1つだけなので、それほど難しい作業ではありません。
Steam
Steamを利用するには、事前にRPM Fusionを有効化しておく必要があります。
設定後はDiscoverからSteamを検索してインストールできます。
ログイン、ゲームのダウンロード、ゲームの起動まで問題なく利用できました。
Proton VPNも問題なく利用できる
Windowsで利用しているVPNがLinuxに対応しているかも重要なポイントです。
今回はProton VPNをインストールしました。
公式サイトにFedora向けの手順が用意されているので、その通りにコマンドを実行するだけでインストールできます。
ログイン後はVPN接続も問題なく利用できました。
さらにカナダのサーバーへ接続すると、日本では通常利用できない無料動画配信サービス「Tubi」にもアクセスできました。
Windowsと同じようにVPNが利用できることを確認できました。
実際に使って感じたこと
一番印象的だったのは、Windowsに非常に近い操作感です。
スタートメニューやタスクバー、通知エリアなど、普段Windowsを使っている人なら迷う場面はほとんどありません。

一方でFedoraらしい特徴もあります。
新しいソフトウェアや技術を積極的に採用しているため、最新環境を使いたい人には非常に魅力的です。
その反面、一部のソフトでは追加設定が必要になることもあります。
このあたりはUbuntuやLinux Mintとは考え方が異なる部分と言えるでしょう。
それでも日常利用という意味では、十分メイン環境として使える完成度でした。
まとめ

今回Fedora KDE Plasma Desktopを実際にインストールして検証した結果、Windowsユーザーでも安心して利用できるLinuxディストリビューションだと感じました。
今回の検証結果をまとめると、
- インストールは非常に簡単
- 日本語入力もGUIで設定可能
- Discoverから多くのアプリを導入できる
- Windowsに近い操作感で違和感なく使える
という結果になりました。
WindowsからLinuxへ乗り換えたいけれど、できるだけWindowsに近い操作感を求めている方には、Fedora KDE Plasmaは非常に有力な選択肢になるでしょう。
最新技術を取り入れながらも安定して使えるLinuxを探している方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。



