ネットショップでもマップに掲載されているお店でも、口コミを重視して選ぶお客さんが多い今日この頃。口コミの威力は、年々高くなっています。良かったと思ったら紹介したいと思うし、これはダメだと思ったら同じ思いをしてほしくないから警告の意味で口コミを投稿します。これが自然な口コミだと考えます。
そこにお店側としては、集客に絶大な効果がある口コミを利用したいと考えるのも頷けます。しかし、グレーゾーンも含めて「やらせ」が多いのも事実です。見る人が見れば、やらせと直ぐにわかるのですが、普通は、わからないですよね。信じてお店に行ってしまうと思います。
そこで、口コミにもいろいろあるので、どこまでなら許されるか分類してみました。
■善意の口コミからお金を使うまで
1.善意の口コミ
・お客さんに「宜しければ口コミも投稿してください。」とお願いする。
・お客さんが自分から口コミを投稿する。(良い投稿、悪い投稿)
2.モノや割引で口コミを投稿させる
・送料無料にするので口コミ投稿してもらう。
・口コミ投稿してくれた方には、〇〇ポイントプレゼント(商品券でも、キーホルダーとかも同じ意味)
3.口コミをお金で買う
・お客さんに「3,000円あげるので口コミ投稿してください。」とお願いする。(金額はいろいろ)
・口コミを専門に扱う業者にお願いする。
4.口コミを自作自演する
・アカウントをいっぱい作って、いろいろな口コミを自分で投稿する。
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■許されるのは善意の口コミだけ
普通に考えると「1.善意の口コミ」だけが許されて、それ以外は許されないと考えるのですが、ネットショップなどでは、「2.モノや割引で口コミを投稿させる」も許されると考えられています。これは半強制的ですが、評価や内容が自由だからOKとみているようです。でも送料無料にしてもらったら、悪いことは書けないですよね。
それ以外は、「やらせ」という部類になってきます。「3.口コミをお金で買う」「4.口コミを自作自演する」は、やってはいけないことです。
しかし、結構多くのお店が「やらせ」をしているのも事実です。
■どこで見分けるか
普通には、わからないように巧妙にしています。では、わかる人はどこを見ているのか。
それは、
・良い評価で長い文章、そしてキーワードをちりばめられた自然な文章にしている。
・投稿した人のアカウントのプロフィールを見る。他に投稿していれば、それも見てみる。
・これを口コミした人全てで確認する。
一部分ですが、こんなところから「やらせ」がわかります。口コミで長い文章を書く人は、かなり少ないですので、それが何件も続いているとか、特定のキーワードがどの口コミを見てもあるとか、すべてが良い評価とか、文章は自然でも、何かが不自然と感じるところがあります。
投稿した人全てが新規又は数件の投稿などというのもおかしいと思います。
それでも疑いはあるけれど、「やらせ」と決められないのが普通です。本当に特定するには、また違った方法からアプローチする必要があります。でも、そこまですることもあまりやらないでしょう。
■どんなお店が「やらせ」をするのか
儲かっているお店は、口コミを気にすることはあっても、「やらせ」はしません。
儲かっていないお店が、最後の手段としてお金でなんとかしようと考えます。口コミのおかげで儲かれば良いと考えて「やらせ」をしてしまいます。自分のお店が儲かれば、お客さんのことは騙しても問題ないと考えてしまうようです。切羽詰まった状況では、こう考えてしまうのでしょう。
ビジネスの原則を忘れるとこんなお店になってしまうのでしょう。
■今後も「やらせ」は無くならない
お店のモラルの問題なので、今後も無くなることは無いでしょう。そこまで儲からないお店なら、別のビジネスを考えたほうが、お客さんの為になると思うのですが、気持ちの切り替えが難しいのでしょうかね。
「やらせ」にお金を使うより、もっと違うところにお金は使った方が、お客さんのためになると思います。
あなたならどう考えますか?