時給1,000円以下の人は生活できるのか考えてみる


最低賃金の引上げに向けて政府が動いていますが、日本商工会議所が反対の要望書を出したとニュースになっています。「大幅な引き上げは中小企業の経営を直撃し、事業の存続を危うくする」と訴えています。

最低賃金、時給1千円は「全国から悲鳴」 日商が要望書
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190528-00000049-asahi-bus_all

時給1,000円で1年間いくらになるのか

ここで、1,000円という数字が何か意味があるような感じになっていますが、実際の収入で考えてみます。

時給1,000円で1日8時間、1か月22日間仕事をすると計算します。

1,000円×8時間×22日間=176,000円

ここから10%の源泉徴収されると17,600円引かれます。

176,000円-17,600円=158,400円

これを1年間(12か月)になると

158,400円×12か月=1,900,800円

(実際には、社会保険料、年金などを支払いますので、手取りはさらに少なくなります。)

時給1,000円は、1年間で190万円にしかならない

年間190万円は、生活するのに十分でしょうか?ギリギリの生活が出来るかできないかのところだと思います。政府が最低賃金の引き上げに向けて動いているのは、よくわかります。

日本商工会議所が反対の要望書を出したということは、このギリギリの生活以下で従業員を雇っていきたいと考えているということです。

中小企業の経営の存続を危うくするとは、経営者として何を考えてきていたのでしょう。

本当に必要な時給は1,250円以上なんじゃない

時給1,250円を上記の計算式に当てはめると1年間約240万円になります。

1か月20万円という計算になります。これなら生活できるレベルではないでしょうか。政府は段階的にこのくらいまで最低賃金を引き上げていくことを考えているのでしょう。

中小企業は、人が来ないから採用できない

今は、中小企業が採用難で困っているという話を聞きます。これは本当なのでしょうか。会社に魅力があれば、人は来るのではないでしょうか。

時給800円とか900円で人が来ると考えているなら、従業員を見下しているとしか思えません。会社の魅力の一つに時給も入っていると考えるのが普通です。

まとめ

時給1,000円以下では、生活できない。

今現在、時給1,000円以下で働いていて、生活が豊かな人がいますか。居たら教えてください。

これからは、最低時給を政府が決めるのではなく、経営者が自主的に決めていくの良いのではないでしょうか。ビジネスモデルを検討することが大切です。なぜ時給を上げられないのか、経営者が良く考える必要があります。

きちんと時給を上げられるように、コンピュータ化や機械化をしていき、最小限の人数で生産性を上げていくのが良いのではないでしょうか。

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