
今回は、
「Linuxを変えただけでDX12ゲームは動くのか?」
というテーマで検証しました。
以前、GTX1660Super環境で
DirectX12のゲームがLinux上で起動しない問題を検証しましたが、
結果は「起動しない」。
設定変更、Proton変更、ドライバ確認など
できることは試しましたが解決できませんでした。
しかしコメント欄で、
「CachyOSなら動きますよ」
という情報をいただきました。
本当にOSを変えるだけで結果が変わるのか?
実際に検証してみました。
検証環境
-
CPU:Core i5 6500
-
メモリ:16GB
-
ストレージ:SSD 240GB
-
GPU:GTX1660Super
-
Steam:通常版(Flatpakではない)
-
変更点:OSのみ(Ubuntu系 → CachyOS)
ハードウェアは完全に同一です。
なぜDX12はLinuxで難しいのか?
LinuxではDirectXはネイティブでは動きません。
内部では以下のような変換が行われています。
つまり、
-
Vulkanが正常に動いているか
-
ドライバが最新か
-
カーネルとの相性はどうか
これらの「かみ合わせ」が重要になります。
Windowsとは構造が違うため、
環境によって結果が変わりやすいのです。

CachyOSでの手順
1. NVIDIAドライバ確認
GPUが正しく認識されていることを確認。
2. システム更新
3. Steamインストール
今回はFlatpakではなく、
標準パッケージで検証しました。
4. Proton有効化
Steam設定 → 互換性 →
「すべてのタイトルでSteam Playを有効化」
Protonは最新版を選択。
5. Vulkan確認
エラーが出なければ準備完了。
結果:起動しました

Ubuntu系では黒画面で終了していたDX12タイトルが、
CachyOSでは問題なく起動しました。
特別なカスタム設定はしていません。
環境変数も変更していません。
Protonも標準設定です。
何が違ったのか?

ハードは同じ。
GPUも同じ。
Steamも同じ。
違うのはOSだけです。
CachyOSはArchベースのため、
-
カーネルが新しい
-
Vulkan関連ライブラリが新しい
-
パッケージ更新が速い
という特徴があります。
一方、Ubuntu LTSは安定重視です。
これは悪いことではありません。
しかし最新DX12タイトルとの相性では
差が出る可能性があります。
今回のケースでは、
新しい環境とうまくかみ合った可能性が高い
と考えられます。
つまり、GPUの問題というよりも、
ソフト全体のかみ合わせの問題だった
ということです。
Ubuntuでは絶対に無理?
そういうわけではありません。
-
HWEカーネルを導入する
-
VulkanやMesaを更新する
-
Proton-GEを試す
などで改善する可能性はあります。
ただし、
Linuxを変えるだけで一気に解決する場合もある。
これがLinuxゲーミングの面白さでもあり、難しさでもあります。
結論
GTX1660Superは
LinuxでDX12が動かないわけではありません。
環境次第です。
今回の検証では、
-
Ubuntu系:起動しない
-
CachyOS:起動する
という明確な差が出ました。
Linuxゲーミングでは、
GPU選びだけでなく、どのLinuxを使うかも重要
ということが分かりました。
まとめ
-
DX12はVulkan経由で動く
-
環境のかみ合わせが重要
-
CachyOSでは問題なく起動
-
OS変更が解決策になる場合がある
LinuxでDX12が動かない方は、
一度ディストリビューション変更も検討してみる価値があるかもしれません。



