WEB3.0で変わるネットの世界

インターネットの世界は10年ごとに変わっています。WEB〇〇という言葉でその概念を説明しているのですが、よくわからないのも事実です。WEB1.0がWEB2.0になり、これからはWEB3.0になっていきます。WEB3と言ったりもします。

今回の話は、WEBの歴史の移り変わりを解説します。Web1.0/Web2.0/Web3.0などの名称には、明確な定義はなく曖昧な部分があります。いつからという部分も明確ではありません。

■WEB1.0時代 2000年~2010年

インターネットがつながり、ホームページで情報発信していた時代です。会社の情報を発信し、Yahoo!やGoogleなど検索エンジンのページから検索して情報を見ていました。
ダイアルアップ接続で従量課金制が一般的でしたので、ホームページは、テキストが中心で画像は1枚表示するだけでも時間がかかっていました。

ネット集客では、検索エンジンが主流でしたのでSEO対策が重要でした。検索結果の上位に表示させることで、ホームページから注文やお問い合わせを増やしていました。

■WEB2.0時代 2011年~2020年

ADSLや光回線によりインターネットへ常時接続することが一般的になりました。速度も高速化し、画像や動画を使ったコンテンツの配信もできるようになりました。

スマホの普及もあり、SNSによって誰もがインターネット上で画像、動画、テキストのやり取りができるようになりました。ストレスなく双方向のやり取りができることで、ホームページでしかできなかった集客がSNSでもできるようになりました。

GoogleMAP、YouTube、Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどのサービスを効果的に使うことで集客数が伸びました。

ここでいくつかの問題が起こります。
・特定の企業に個人情報が集中するプライバシー問題
・中央集権型によるセキュリティ問題
大きく分けてこの2点です。

1つ目の「特定の企業に個人情報が集中する」問題は、個人のプライバシー侵害の可能性があります。先のSNSを使うときには、IDとパスワードを設定します。そのときに、住所や年齢、性別などの基本的な情報も登録しています。登録後には、SNSを使うと個人の嗜好や行動履歴などの情報が吸い上げられています。

これによりあらゆる個人情報が独占的(一部の大企業)に集められる状態になりました。
プライバシーの観点からこの現状が問題視されていて、個人のプライバシーをどう守るかが重要になっています。

2つ目の「中央集権型によるセキュリティ問題」は、個人データがSNSをつくった会社(民間の会社)それぞれが管理していることで、サイバー攻撃の対象になりやすいことです。

この問題を解決する仕組みがWEB3.0と言われています。

■WEB3.0時代 2021年~2030年

WEB3.0は、ブロックチェーン技術によって変革すると考えられています。

「ブロックチェーンて何?」という方に説明しますと、インターネット上にあるパソコンに全ての取引を記録しておく技術になります。「分散型の台帳」とも言われ、1台のパソコンが壊れても、他の数千万台のパソコンで台帳は保管されているので、地球がなくならない限りはデータが保管されています。

このブロックチェーン技術でWEB2.0の問題点が解消されます。
・特定の企業に個人情報が集中するプライバシー問題→特定の企業に保管されない
・中央集権型によるセキュリティ問題→非中央集権型に

ブロックチェーン技術により、非中央集権型になり、個人情報は特定の企業に保管されることがなくなります。WEB3.0では、IDとパスワードを設定するということすら必要なくなります。ブロックチェーンの個人アドレスが共通のIDになります。(ブロックチェーンの個人アドレスは、ランダムな数字とアルファベットの羅列ですので、個人を特定される情報が一切ありません。)

個人情報を出さずにインターネットにアクセスできることで、情報漏洩などのリスクが減り、データ改ざんもできなくなります。

WEB3.0は、これからの技術です。まだどうなるか予想しにくいところも多くあります。しかし、1つだけはっきりと言います。それは、

WEB3.0の時代は、プライバシーを個人が取り戻し、個人が世界をつくる

特定の企業が個人情報を管理する時代は終わります。WEB3.0によって個人がプライバシーを取り戻すことが可能になります。そして個人個人が独立した価値観のもとに世界をつくります。

WEB3.0になると

1. 日本銀行が管理している中央集権型の日本円でなくても、様々な通貨(法定通貨と暗号資産も含めて通貨)が使えるようになります。日本円はただの紙であり、価値の基準でしかありません。スマホで決済が主流になれば、日本円の紙も必要なくなります。他の通貨で「価値の基準」がつくられるようになると、日本円を使う必要がなくなります。

2. これからはインターネット上で貸し借りできるようになります。日本円以外の通貨でも借りられるようになります。通貨を選べば金利も安いです。これはもう仕組みができています。

3. 海外送金するときには面倒な手続きが必要で、到着に数日かかっていたものが、一瞬で送れるようになります。暗号資産のアドレス(ブロックチェーンの個人アドレスの1つ)だけで海外送金出来ます。銀行は一切介さない、SWIFTコードもいらない、住所も名前もなしで送れます。

4. 資産はインターネット上につくるようになります。デジタル資産と言われるいろいろなものが価値をもちます。売買も個人情報を出すことなくブロックチェーンの個人アドレスでできます。

5. 大企業からの下請け、孫請けなどの、ある意味中央集権型のピラミッド構造が少なくなります。個人個人が価値を持ち、ブロックチェーンの個人アドレスで直接取引できるようになります。国籍も場所も関係なく、お互いが1か所に集まることなく、仕事をするようになります。直接集客する仕組みがたくさん出来上がります。

と良いこともたくさんあるのですが、まだ追いついていない部分もあります。また、変化を嫌う層からの邪魔が入ることもあります。

■個人のレベルが上がらないと一瞬で資産がなくなる

WEB3.0はまだこれからの技術です。1つ1つの仕組みはできているのですが、それを使う個人のレベルがまだ上がっていないのが現状です。WEB3.0になると情報弱者の個人は、一瞬で資産が無くなってしまいます。自分で調べて、リスクを知って、そのうえでサービスを使う必要があります。

■時代の始まりは誰も気づいていない

WEB1.0の時には、インターネットにつながるのが、どんなことなのかわかっていない人が多くいました。ホームページも子供の遊び程度に思われていました。

WEB2.0になると「140文字のTwitterで何ができるの」「つぶやいて面白いの」「Facebookは実名登録だから日本人には流行らない」「インスタ映え、ふーん、だから何」というように、ここでも若い世代の遊び程度に見られてきました。

ほとんどの人がそうですが、最初は、わからないものに「やらない理由」を考えます。馬鹿にするような言い方をします。しかし、ビジネスをまじめに考えてきた人には、チャンスでこの意識の違いが、後の売り上げに大きく差が出ました。

ビジネスは挑戦して失敗することの連続です。挑戦しなければリターンも得られません。WEB3.0は、ブロックチェーン技術によって変革します。まだ、始まったばかりです。

スタートラインは2021年です。今、この瞬間がスタートしたところです。これからの10年で大きく変わります。

WEBの歴史 簡単まとめ

WEB1.0 インターネットで世界とつながった
WEB2.0 世界中の情報が瞬時にわかるようになった
WEB3.0 インターネット上に資産がつくれるようになった

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