
公式非対応ノートPCでアップグレードを検証してみた
「このパソコン、まだ普通に使えるのに、Windows11にできないらしい」
そんな声を、最近とてもよく聞きます。
特に多いのが第7世代CPUを搭載したノートパソコンを使っている方です。
今回は、公式にはサポート対象外とされている
第7世代CPU搭載ノートパソコンに、Windows11をアップグレードできるのか
実際に検証してみました。
今回検証に使ったノートパソコンのスペック

今回使用したのは、NEC製のノートパソコンです。
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CPU:Core i3-7100U(第7世代)
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メモリ:8GB
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ストレージ:SSD 120GB
普段使いとしては、今でも十分通用する構成です。
しかし、このCore i3-7100Uは第7世代CPUに分類されます。
ここが、今回のポイントになります。
なぜ第7世代CPUは「非対応」なのか

Microsoftが定めている
Windows11の公式システム要件では、
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第8世代以降のCPUが必須
とされています。
つまり、第7世代CPUは
たった一世代の差で、公式サポートから外された存在なのです。
第8世代であれば問題なくインストールできるのに、
第7世代は「要件を満たしていません」と判定されます。
この線引きは、正直かなり微妙です。
実は「インストールできてしまう」現実

ここが興味深い点なのですが、
第7世代CPUでもWindows11はインストールできてしまいます。
Microsoftの公式インストーラーを使っても、
-
警告は表示される
-
しかし、インストール自体は止められない
という状態です。
完全にブロックされているわけではありません。
Windows10のサポート終了も無視できない

Windows10の通常サポートは
2025年10月14日で終了しました。
現在は、ESU(拡張セキュリティ更新)を契約すれば
2026年10月まで利用できます。
ただし、
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有料であること
-
永続的ではないこと
を考えると、
Windows11への移行を検討するのは現実的な判断とも言えます。
Windows11のインストール手順(概要)
今回は、クリーンインストールではなく
Windows10からのアップグレードを行いました。
1. 公式サイトからISOファイルをダウンロード
Microsoftの公式サイトから
Windows11のISOファイルを取得します。
2. ISOファイルをマウント
ISOファイルを右クリックして
「マウント」を選択します。
仮想DVDドライブとして認識されます。
3. setup.exeを実行
マウントされたドライブ内にある
「setup」を起動します。
4. 更新プログラムは「今は実行しない」
最初の画面では
更新プログラムのダウンロードをスキップします。
非対応警告が表示されるが、続行可能

互換性チェック後、
次のような警告画面が表示されます。
このPCはWindows11のシステム要件を満たしていません
ここで表示されるのが、
インストールを続行するかどうかの確認です。
リスクを理解した上で
「承諾」を選択すると、先へ進めます。
ファイルとアプリは引き継げるのか
インストール直前の画面で、
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個人用ファイルとアプリを引き継ぐ
が選択されていることを確認します。
この設定により、
Windows10の環境をほぼそのまま引き継げます。
インストール結果:問題なく完了

インストールは途中で止まることなく完了しました。
設定画面の「バージョン情報」を確認すると、
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Windows11 25H2
-
正常にインストール済み
であることが確認できました。
ライセンス認証とWindows Updateも問題なし
さらに重要な点として、
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ライセンス認証:有効
-
Windows Update:正常に動作
しています。
更新プログラムもダウンロード・インストールされ、
OSビルド番号も最新状態まで更新されました。
なぜMicrosoftは完全に止めないのか

ここで疑問が残ります。
なぜMicrosoftは
非対応としながらも、完全には止めないのでしょうか。
理由として考えられるのは、
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第7世代CPUでも技術的には動作可能
-
性能不足が理由ではない
という点です。
線引きの本当の理由は「セキュリティ」

第8世代以降のCPUでは、
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TPM 2.0
-
セキュアブート
といったセキュリティ機能が
より確実に標準化されています。
Microsoftとしては、
より安全な環境を標準にしたいという狙いがあるのでしょう。
それでも「捨てるしかない」のか?

ユーザーの立場から見れば、
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まだ使えるパソコン
-
普段使いに問題ない性能
を、
OSの要件だけで手放すのは現実的ではありません。
今回の検証では、
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インストール成功
-
認証OK
-
更新も可能
-
普段使いで特に問題なし
という結果でした。
たった一世代違いの不思議

第7世代と第8世代の性能差は、
実はそれほど大きくありません。
それでも、
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片方は最新OSが使える
-
片方は非対応扱い
になる現実があります。
これは、
計画的陳腐化と感じる人がいても
不思議ではないでしょう。
ユーザーには「選択肢」がある
重要なのは、
選択肢が残されているという点です。
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新しいPCを買う
-
Windows10をESUで延命する
-
自己責任でWindows11を使う
どれを選ぶかは、ユーザー次第です。
まだ使えるPCを活かすという選択
環境問題が注目される今、
-
使えるものを長く使う
-
無駄に廃棄しない
という考え方も重要です。
小さな選択かもしれませんが、
積み重なれば大きな意味を持ちます。

まとめ:第7世代CPUでも、今は動く
今回の検証から言えることは、
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第7世代CPUでもWindows11は動作する
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現時点では実用上の問題は少ない
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ただし公式サポート外であることは理解が必要
という点です。
「非対応=即終了」ではありません。
自分の使い方に合わせて、
納得できる選択をすることが大切です。



