こうしたことは、自分のことを振り返って見れば分かることだ

「こうしたことは、自分のことを振り返って見れば分かることだ」

ところが、とかく目の前のことにばかり気を取られるから、第一に売り上げの少ないお客様を侮り、第二にお使いに来た女性、子供を見下すから客扱いが粗末になるのだ。

こうしたことは、自分のことを振り返って見れば分かることだ。買い物に行った時に、たくさん買う時には大きな態度で、強引に値切ったりすることがあるだろう。

しかし、少ししか買わない時には、そんな態度は取らず先方の言いなりになるものだ。でも、先方の応対や挨拶について、帰宅した時に批判をするだろう。

こうした気持ちは、店に買い物に来られたお客様も変わりはなく、店の応対について良くも悪くも話題になるものだから、世間の評判が良くなるようにしたいものだ。

白木屋番頭・独慎俗語




顧客満足経営
近江商人は、始末して勤勉に働くだけではなく、「売り手よし、買い手よし、世間によし」の「三方よし」で商いに励み、陰徳を積んだ。これこそが、お客様の満足を追求することにより企業の永続的発展を目ざす「顧客満足(CS)経営」の源流であり、世界に誇ることのできるビジネスモデルである。

CS(顧客満足)経営をテーマに企業・地方自治体で指導。現在は、(社)日本経営協会専任講師、千葉県生涯大学校・統括講師として活動。著書は「先進11社にみる顧客満足経営」「江戸商人の経営哲学」など。

近江商人に学ぶ
「長者に二代なし」と言われた江戸時代、その多くは一代で没落した。その一方で、老舗として何代も続いた店も少なくない。なぜ、そのような違いがでたのか。金儲けがうまかったからなのか、それとも金儲けのためには手段を選ばなかったのか。
その疑問を解いてくれるのが、江戸時代の豪商である。なかでも、伊勢商人とならび称された近江商人の生き方は、私たちに大きな示唆を与えてくれる。